皆さん、おはようございます。
こちらは…廃品回収車です。
ご家庭内で、不要となりました…テレビ、パソコン(中略)…何でも回収いたします。
壊れていても構いません。
この言葉に、聴き覚えはありますか?
もちろん、聴き覚えはあります。NRTサウンドを立ち上げた地元在住の頃、散歩中によくすれ違っていたものです。
それから、東京に出てきて…
あの同じ音声を聴くことになるとは、誰が想像できたでしょうか。そうです―
廃品回収車の「あの声」は全国区
もしも「あの声」が、地方にいた回収業者が生録したものであれば、1字1句違わない同じセリフ、同じ声調で聴こえてくるわけがありません。
調べてみたところ、「あの声」を販売している方がいました。
しかも、業種ごとにバリエーションがあるというもの…
正直位うとニッチだなとは思うところですが、目の付け所はいいと思います。
ニッチなところに見出したチャンス
廃品回収車が車に備え付けたスピーカーから流す用のボイス…実は、侮れないものだったりします。
なぜなら、「あの声」を実際に作り出すのは、素人では非常に難しいからです。
- ミスなくはっきりと喋ること
- 声量をある程度一定に保つこと
- 音声を録音し、編集し、音源に落とし込むこと
試しに、「スピーカーから流すまで」の作業をやってみてください。
マイクを前にすると、目の前の原稿を読むことひとつ取っても、思ったようにできないものです。
噛みます。喋ってもイントネーションが乱れます。原稿を間違えずに喋れたとしても、声量が不安定だったり、リップノイズ(唾液など口の中由来の音)ばかり紛れ込んだり、不自然さでいっぱいになります。
そして、これを「スピーカーで流す遜色ないレベル」に持っていくのに、一発勝負はあまりにも無謀すぎます。音声編集が必要ですが、まず機材がありません。
音声編集を行うには、良いマイクとその音を取り込む機材、取り込んだ音声を編集するためのソフトなど…そういう機材を用意するには費用がかかりますし、何より、「廃品回収車のあの声」を作るためにこれら機材を揃えるのは割に合いません。
結局、紆余曲折を経て、ありあわせのものを使ってスピーカーから流す用の音声が完成しましたが、それはあまりにも聴くに堪えないものでした…これを流して仕事をしようという気にはなりません。
だったら、「廃品回収車のあの声」の出来合いのものを手に入れて使おう、という結論が、最も早い最適解です。その最適解にたどり着いた結果…
「廃品回収車のあの声」が全国区で流れる状況を作り出しています。
というわけで、今回は「廃品回収車のあの声」について採り上げてみました。おそらく、「石焼き芋」も同じだと思います。
なお、NRTサウンドでは、個人商店やオフィスなどの事業用、イベント用、動画用に使える商用フリーの楽曲集を販売しております。詳しくは下記リンクをご覧ください。