なぜ朝ドラは上京しても地元に戻るのか

皆さん、おはようございます。

狩野川沿い

朝の連ドラを観ていると思うのですが…

話の流れ上、上京する話って、決まって様々な理由で東京を離れる展開になりますよね。
あれって、いったい何故なのでしょうか。
おそらく、「地元を離れて初めて、故郷のありがたさがわかる」といった思いに着地するからかとは思うのですが、決まって上京した作品はそうなりますよね。(これが関西の場合は大阪などの大都市に出てもそのままそこで事業を続けるといった展開が多い)
ちなみに、ここ10年程度で地方から上京して何かしらの理由で地方に戻った作品は以下の通り。

・ちむどんどん(2022) 沖縄から上京し、店を設けるも店の経営を任せて帰郷
・おかえりモネ(2021) 東北から上京し、気象予報士になるも退職して帰郷
・半分、青い(2018) 岐阜から上京し、漫画家として活動するも退職して帰郷
・まれ(2015) 石川から上京し、パティシエとして働くも退職して帰郷
・あまちゃん(2013) 東北から上京し、アイドルを目指すも挫折し帰郷
・純と愛(2012) 沖縄から上京し、ホテル経営をするなどしていたが帰郷

※観ていない作品もあるため、抜けもあります。

ただ、意外にも上京したのに帰郷しない話もそれなりにありましたね。
それでも、上京したのに帰郷するという話が目立つのは、上京する作品に対する帰郷する展開の多さ(関西系は特に帰郷するという展開が少ない)と…

上京するも故郷に戻ることが正であるという印象に、自分自身抵抗があるからなのかもしれません。
忘れていなければ、次週に続きます。


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牛丼が500円以内で食べられる理由

皆さん、おはようございます。

牛丼…

牛肉を甘辛く煮たものを、ご飯の上にのせて、お好みで玉子をかけて食べる庶民のメニューですが、よくよく考えると、牛肉を甘辛く煮たものって、結構贅沢なものじゃありませんか?
それがなぜ、庶民のメニューという、安いイメージを纏ったものになったのでしょうか。

500円で牛丼が作れますか

本題に参りましょう。
飲食店で出す牛丼が500円以内で食べられるのは…当然ですが飲食店からすれば諸経費込みで500円以内で済ませられるからです。500円を越えたり、500円に肉薄していては、店が損してしまいます。
しかし、各家庭で500円以内で牛丼を作ることは可能でしょうか。
結論からすれば、材料費で肉薄するかと思います。
材料費だけであれば500円以内で抑えられるかと思いますが、そこに様々なコストを入れたら、500円払って牛丼を食べに行った方が安上がりと思うのではないでしょうか。
牛丼を作るためのコスト…それは以下のものが挙げられます。
・材料費
・牛丼を作るための労力
・牛丼を作るための道具
・材料を格納するだけのスペース
特に、家で牛丼を作るとなると、材料費もさることながら、後者3つの占めるコストの割合が大きいかと思います。

なぜ500円で牛丼が食べられるのか

では、なぜ飲食店では牛丼を500円以内で作ることができるのでしょうか。
考えられるのは以下の通りです。
・大量に仕入れ、材料費を抑える
・牛丼を調理するための機材設備が揃う
・牛丼を調理するコストを極力抑える
では、各家庭に飲食店と同じ要因を導入すれば、牛丼を安く食べることができるのでしょうか?

答えはもちろん、NOです。
牛丼を食べたいからこういった設備を導入すること自体が割に合いません。
なので、牛丼はプロに任せて、おいしくてお得な牛丼を味わいましょう。

今回、牛丼という音楽に全く関係のない話をしたかのように思えますが、楽曲制作も例に漏れず同じだからです。
今やコンピュータ上で楽曲制作は完結できるとはいえ、各個人が楽曲を必要とするときに、必要な楽曲を低コストで作ることが果たして可能でしょうか?
楽曲知識ゼロの状態で作ろうと試みてもいたずらに時間だけが過ぎていきますし、イメージに似たような楽曲を探すとしても、果たしてその音源にどうやってアプローチすればいいのでしょうか。
そうなると、楽曲制作に長けている人に、こういう感じで制作をお願いしますと言ってしまった方が、ずっと安上がりではないでしょうか。

餅は餅屋、音は音屋に。


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宅録ができることの難しさ

皆さん、おはようございます。

ハンディレコーダーとマイク
楽曲制作の際に、ギターの生演奏が欲しいからスタジオを抑えてギタリストを呼んでスタジオでギターを録音する…ということはありますが、それ以前にギタリストなどのミュージシャンが楽曲制作者から依頼を受け、自分の制作環境を使い、収録した生演奏の録音データを送るやり方もあります。

後者について、自宅での録音…俗に「宅録」と呼ばれます。

この宅録、ミュージシャンであれば特に問題はないのですが、普段楽曲制作を行っていない人からすると、思いのほか難易度が高いものだと思います。
今回は、「宅録は難易度が高い」ことについて説明します。

あなたはボーカリストです

あなたはボーカリストです。
これから、あなたは先方より依頼された「この楽曲を制作するためにボーカルパートを録音して送ってください」という依頼に対する作業を実施しなければなりません。
さて…何が必要か、何をすべきか、何をどう操作するのか…想像できたでしょうか。

おそらく、普段から楽曲制作をやっていないと、何が必要なのかが想像できないかと思います。

先方に直接乗り込んで歌を録ってもらう?…先方がとんでもない遠方在住かもしれませんし、仮に距離が問題ないとしても先方が音楽関連に明るくなく、機材を持っていないケースもあります。
自宅で歌を録音する?…録音にはどんな機材が必要でしょうか、その機材の扱い方はご存じでしょうか、録音できたとして、どういうフォーマットに整えればいいのでしょうか。

様々な知らないことに直面します。
でもそれは決しておかしな話ではありません。
専門的な仕事をしていると、それに関する知識や技術、機材の情報は持っていても、ひとたび庭を離れれば、専門外の知識や技術、機材の情報はわからないものです。

ちなみに、解答例としては…

・先方から歌詞が書かれたテキストとオケ音源を受領する
・DAWを立ち上げ、オケ音源をプロジェクトにセットする
・マイクをオーディオインタフェースに接続し、録音の体制を整える
・歌唱し、それを録音する
・録音したデータを1つのオーディオファイルに書き出す
・ストレージサービスに上げてその場所を先方に案内する

といったところですね。
なので、「歌やギターの演奏を録音して送ってもらう」依頼については、依頼先のミュージシャンの技術や楽器もさることながら、宅録のための機材や録音のノウハウといった作業遂行のための環境も必要となります。
逆を言えば、歌やギターを宅録できるということは、音楽的な能力に加え、宅録ができるだけの環境と知識を備えているということの証左でもあります。

楽曲制作に限った話ではありませんが、「何かを作ってほしい」という案件に対して、相場を大きく逸脱した低価格や激安価格の提示が問題になることがあります。依頼する側だけでなく、依頼を受ける側も実務経験がないことや実績獲得のために激安を売りにしてしまう背景も助長している感は否めません。

依頼する側としては、制作に対しては想像する以上にコストがかかっていること、依頼を請ける側としては、依頼を請けるまでに整えた環境にはコストがかかっていることを憶えていただけると、双方Win-Winの気持ちいい制作案件のやり取りができることでしょう。

良くも悪くも、個人が制作を請け負う時代…
誰もがクリエイターになると言えば聞こえはよく、事業者として否応なしに荒波に放り出される人が多い時代…
だからこそ、仕事をする、仕事を振ることについて、考えてみる必要があると思います。


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31か月ぶりの「凶器」

皆さん、おはようございます。

通算100回を迎える「コミケ」こと、コミックマーケット…
そのカタログを手に入れました。

今回は何と、立ちます。
2日間開催という単純に普段の2/3以下のサークル数にもかかわらず、普段よりも重量がある。
今回は紙質が違うそうです。
(ちなみに普段は広告のような紙質なので、ページ数が嵩んでもこのように立つことはありません)
コロナ禍で、2020夏(オリンピック開催の都合によるGW開催)~2021夏は開催されず、去年冬に開催するも、カタログの販売はなし。つまり、2019冬以来のカタログ販売となります。
2020・2021とコミケカタログの発行がされなかった年があり、入場制限こそ設けるものの、カタログがあり現地開催というコロナ禍前のコミケの形に戻りつつあります。
とはいえ、慣れ親しんだ形を取り戻すには、もう少し時間がかかりそうです…
それでも、コロナ禍でイベント開催がなかったことで、多くの事業者が苦しむこととなりました。イベントが開催されるということは、日常を取り戻すこともさることながら、日常がもたらした仕事を取り戻すことにもなります。

あとは、イベント当日を安心して迎えられることを願うばかりです。


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期日前投票に行ってきました

皆さん、おはようございます。

選挙

1週間後の期日前投票に行ってきました。
前々回の選挙は投票日当日、その日は雨が降っていて、お世辞にも近くない最寄りの投票所、ズボンのすそは見事にずぶ濡れになりました。
期日前投票所はお世辞にも近くないですが、休日は散歩をするので、そのついでに足を運んだということですね。
猛暑日の中というのもあって、期日前投票は待つ時間なくあっさりと終了。
常に願うのは、国のため民のための政治を行ってほしい、そこに与党も野党もなく、国会に参加する人(つまり議員)全員が真摯に向き合ってほしいと思うところです。

当然ですが、投票をするに際して、この政策に対して意見が合うこと、といった個人的な投票基準はあります。ですがこの場ではどの政党に投票すべき、投票すべきでないといったことを語るつもりはありません。
投票先は、しっかりと考えて決めてほしいと思います。
ただ、投票先を決めるというのは、お世辞にも簡単とは言えません。
それでも、投票に行き、投票率を上げることは、それだけ「わたしたちは政治に対して目を光らせています」という姿勢の表れとなります。そうなれば、政治に対して目を光らせる層を無視することはできず、良い緊張を行政にもたらすことができ、それが有権者に対する利益のある行政という形になってフィードバックされるでしょう。

まずは、投票に行きましょう。

もちろん、投票するしないは有権者としての権利の行使に当たるので、投票しないという選択肢を取ることを責めることはできません。しかし、投票しないにもかかわらず、現状の、これから先の政治の在り方に対して不平不満を述べる立場にはないと言えます。

まずは、投票に行きましょう。


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なぜ交通安全の標語は川柳になるのか

皆さん、おはようございます。

分岐点
交通安全の標語…
大体小学校のポスターコンクールのネタになることが多いですね。
交通安全を促す標語は、やっぱり小学生の目線が強く、安全運転とか飲酒運転しないとかそういうネタは出てこないのですが…それはさておき。
疑問に思ったこと、ありませんか?

手をあげて 車止まって 右左

そうです…
コンクールで受賞したなどして、目に留まる標語の大多数が、川柳(5・7・5)であることに。
当たり前ですが、標語は川柳形式であることという制限はありません。
「青信号でも忘れないで、左右確認」とかでも問題はありません。
ではなぜ、交通安全に限らず、標語は往々にして川柳になりがちなのでしょうか。
その理由は、大きく分けて2つです。

長さ、区切りがちょうどいい

川柳に限らず、俳句や短歌は、声に出すには非常にリズムよく、読みやすいというメリットがあります。どこで区切るのか、どういう音節の塊をしているのかが見えやすいです。
これが川柳形式でない場合…先の「青信号でも忘れないで、左右確認」であれば、前半部分が多く、後半部分が少ないアンバランスさを感じますが、川柳であれば、5・7・5もしくはそこに近しい形で区切ることが可能です。読みやすいは受け入れやすい、というのはあるでしょう。

そして、2つ目の理由です…
この理由が最も大きいと思いますし、その理由は過去の自分が持っていました

川柳じゃないといけない圧力

小学生の交通安全(に限ったことではないですが)標語は、大体川柳に着地するのですが…ここでもし、川柳形式じゃない標語を出したら、どうなるでしょうか。
まず想定されるのは、「みんな川柳形式なのになぜ川柳じゃないのか」という仲間外れ意識ではないでしょうか。もちろん川柳形式に限定しているのではありませんが、人と外れているという状況は、小学生などの子供が背負うにはあまりにも負担が大きすぎます。

過去に、交通安全の標語に応募しようと考えた時、実兄にアイデアを出してもらったことがありました。しかし、わたしはそのアイデアを蹴りました。
出された標語は、川柳形式ではないものでした。
それに対して「5・7・5じゃないじゃん!」と反発していました。
冒頭でも書いていましたが、標語募集は川柳形式に限定したものではありません。しかし、川柳形式じゃないという理由だけで、子供時代のわたしは提案を突っぱねました。今思えばそれは「周りが川柳形式の標語ばかり出してくる」という同調圧力にも似たものに駆られていた証左なのかもしれません。

多様性が認められ、その動きは急速に拡大してはいますが、それでも同調圧力に似た「前へ倣えをすることの安心感」「前へ倣えをしないことに対する疎外感」は存在し続けます。
特に子供の頃はなかなか周りと違うことができないことが多いものです。交通安全の標語募集についても、「川柳形式である必要がない」と言質があった方がいいのかもしれません。目に見えない「前へ倣え」があった時に、それに従ってしまうことから守るのも、大人の努めです。


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