楽曲制作が5000円でできない理由

皆さん、おはようございます。

工具

楽曲制作に限った話ではないですが、モノを作るというのは、意図して意図しない関わらず、安請負に陥るケースが多いものです。その理由としては、楽曲制作などの制作に関する相場を知らない(往々にして依頼する際に始めて相場に触れることが多い)こともさることながら、値段がかかることを想定できないことにあります。

少なくとも、楽曲制作の相場を確認することなく、クリエイターが求める適切な価格を提示できる人は相当少ないかと思います。理由は簡単で、楽曲制作にどれだけのコストがかかるのかを知らないためです。

楽曲制作は5000円ではできません

以前、楽曲制作にはどれだけのコストがかかるかというのはブログ記事で紹介しています。
見積もりを出して正式に発注を受け、作曲、編曲、制作作業、仕上げ、フィードバック、納品、請求などの事務作業…たとえこれを時給1000円換算しても5000円では到底行うことはできません。
それに、もし5000円で制作できるにしても、事業として成り立たせるためには果たして1か月で何件請け負わなければならないでしょうか…

ただ、低価格が提示されてしまう理由としては、クリエイター側にも責任はあります。
「売れないうちは安くても実績を重ねるために請けるべき」という精神論にも似た考えに囚われ、安売りすることで仕事の獲得につなげようとしたり、趣味の延長でちょっとした小遣い稼ぎをしようといった考えで、適切な相場を掲げることがないケースが挙げられます。このようなケースは、本人には自覚が無くても、制作請負の相場を大きく崩す由々しき動きと言えましょう。
クリエイターという「職業」は、音楽やイラストなど、アーティスト性が強い分野であれども、仕事をして報酬をいただく、れっきとした「商売」であり、「商売人」であります。そして商売人である以上、業界を守り、業界を育てることもまた、クリエイターとしての責務であると考えます。

アーティスト性の高い業界では、どうしても商売ということを考えにくいというのはあるかもしれません。ただ、クリエイターが亡ぶということは、文化が亡ぶこととイコールになります。
そのためには、クリエイターの仕事について理解をしてもらう、理解を深めてもらう努力と、適切な価格の堅持と、それに適う業務の遂行を進めなくてはなりません。
NRTサウンドは、楽曲制作の事業者として、楽曲制作の業務はもちろん、音楽を始める芸術文化を支えるクリエイターの土壌を護ることに努めてまいります。


楽曲制作承ります!

NRTサウンドは1曲より楽曲制作を請け負います。
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三回忌法要

皆さん、おはようございます。

母方の祖母の3回忌法要に出てまいりました。

母方の祖母は2020年の12月に亡くなりました。
しかし、その時はコロナ禍の1年目、緊急事態宣言で遠距離の移動がままならない状況でした。
静岡まで帰ることができず、葬儀に立ち会うことは叶いませんでした。
1周忌法要も諸事情により立ち会うことができず、2年後の今回、3回忌法要にようやく立ち会うことが叶いました。
しかし、離れて住んでいる親戚一同は集うことはなく、20人弱の小規模なものとなりました。
それでも、2年越しに立ち会うことができ、ようやく重荷が下りた感じです。

コロナ禍との付き合いも3年目、しばらくすれば4年目に入ろうとしています。
しかし、コロナ禍によって人に会えない、会えないことが今生の別れになりかねない…このような悲劇を増やさないためにも、感染対策を怠らず、1日も早いコロナ禍の終息を願うところです。


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11月のNRTサウンド

皆さん、おはようございます。

分岐点

本来は10月からのサービスインを目指していたのですが、様々な状況が重なり、次の一手を打つタイミングが今月末になる見通しです。
これについては先月の記事にもありましたが、コロナ禍などで不利な状況が続いている楽曲制作業務に一手を講じるべく導入するものです。そこについてもサービスインまでのお楽しみ、とさせてください。

〇月のNRTサウンド

ふとこの題材を記事にしたのですが、これは定期的な作業報告みたいな感じでよさげですね。
月末は奉仕作業(ボランティア清掃)の記事を書き、月初は作業報告の記事を書く…これは定期的な更新をする上ではモチベーションを保てるので有効ですね。

このブログの定期更新が始まって1年が過ぎましたが、定期更新を始める前は更新していたのがある日を境に更新が途絶し2年ほど放置という状況がありました。そこには「できるだけ頻繁に更新することで活動している状況を訴求する」というアドバイスに従ってできるだけ頻繁に更新していたのですが、「できるだけ頻繁に更新しなければならない」という強迫にも似た観念に囚われ、ある時更新ができない状況が長く続いた時、その観念は逆転して、更新停止という状況に転じてしまいました。

そのため、更新を再開するにあたり、週1回(特定時期は休みを設ける)のペースで、ボリュームも多くて1000文字程度という制約を設けました。
それもあり、今のところ特段忙しい状況でない限り、週1での更新は保たれています。

ひとまず、今月末の「次の一手」がサービスインするように、進めてまいります。


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ワクチン接種4回目。

皆さん、おはようございます。

注射器

4回目のワクチン接種をしてきました。
コロナ禍はなかなか終息を見せないですが、今できることとして、うがい手洗いの徹底と、マスクマナーの遵守、そしてワクチン接種を行っています。

ワクチンは体質的に接種できない人がいます。
マスクは体質的に着用できない方がいます。
テレワークをすれば、その分だけ通勤電車の混雑率を抑えられるように、ワクチンを接種することは、体質的に感染防止対策を講じられない方のためでもあります。
1日も早く、コロナ禍を終結させるため…できることは率先して行います。徹底した感染対策を講じられる人が増えれば、コロナ禍前までいかなくても、ある程度のラインでコロナ禍前の行動がとれるようになるはずです。
感染対策を十分に行うこともそうですが、ある程度制限が伴ってでもコロナ禍前に行ってきたことができるようになることは、コロナ禍からの回復を早めることにつながります。ゴールの見えないマラソンは、往々にして絶望感しか与えません。

ワクチン接種できる方には、進んでワクチン接種をしてほしいと思うところです。
ただ、ワクチン接種券は前回の接種日に関わらず、発送が遅れているとの声を聴きます。タイムラグはコロナ禍の終わりを遅延させる原因となります、行政にはできるだけスムーズに、ワクチン接種券の郵送手続きを進めてほしいと思う次第です。

1日も早く、不自由な日々を終わらせましょう。


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10月からのNRTサウンド…のはず。

皆さん、おはようございます。

分岐点

以前、9月の記事で「10月から新しいことをやるために準備中…」と書きましたが、その後の進捗はいかがでしょうか。
結論から言うと、現状進んでおりません。

簡単に説明すると…
楽曲制作の需要は、商業から個人レベルまで、幅広いレンジを持っています。
しかしながら、商業レベルの請負では、制作料金が高く、個人レベルをカバーできないという欠点があります。とはいえ、個人レベルのために制作料金を下げると、低価格を売りにする事業者と同じになってしまい、「個人レベルに対してはこの料金で制作できるのだから、同じ作業を商業でも同じ価格でできるだろう」と、業界全体のダンピングの助長につながってしまいます…
そこで、個人レベル向けの安価なプランを用意することとしました。
もちろん、個人だから商業レベルとは作品のクオリティに差をつけるというわけにはいきません。個人レベルだから同じ作業でも安くするとなれば、それは商業レベルに対する背信になってしまいます。もちろん、採算度返しの作業を行うという選択肢はありません。
そうなると、どうやって安価な作業を不利な負担なく進められるでしょうか…

ここについては、実際にサービスインしてからの答え合わせとさせてください。

コロナ禍の時代は、良くも悪くも働き方に進化をもたらしました。
NRTサウンドも例外ではなく、小口案件を主体とした立ち回り方に改めることとなりました。
それでもまだ不十分なところがあり、10月から新しい展開を、と思っていましたが…9月から忙しくなったため、その予定を後ろ倒しにしています。
現状、サービスインは11月下旬を予定しています。


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「東京に出なくていい」に反発する理由

皆さん、おはようございます。

忘れていなかったので、前回の続きです。

前回は、朝ドラはやたらと「地方から上京したはいいが何かしらの理由で地元に戻る」展開に着地しがちとお話ししました。
東京を捨て、地元に戻ることが正であるという考えがあるなら、わたしの場合、東京で仕事をすることが正であると思っています。

NRTサウンドを立ち上げる前、2012年でした。
当時地元に住み、フリーターだった自分が、音楽制作の仕事をあっせんしてくれるということで、六本木にある事務所へと赴きました。簡単に言うと芸能プロダクションでした。
履歴書とデモ音源を持ち、そちらに赴いて説明を聞きます。わたしと同様、説明会に参加していたのは他に数人いました。
しかし、周りを見ると、早速仕事についての説明を受ける一方、こちらに対しては「仕事がありましたら連絡いたします」と告げられ、説明会会場を後にしました。

あとはご想像の通りです…このプロダクションから仕事が振られることはありませんでした。

ただ、説明会で仕事があったら連絡すると言われた際に添えられた一言は、今もなお記憶に残っています。

 ―たとえ仕事を請けたとしても、地方から度々出てくるには時間もかかるし、交通費も負担することになる…だとすると、仕事を請けたとしても、その手取りはどれほど残るだろうか

残念ながら、10年経った今でも、この結論を覆すことはできません。
確かに、テレワークでコミュニケーションからデータ送受信までやり取りができる時代です…皮肉にも、コロナ禍がテレワークでのやり取りに拍車を掛けました。
しかし、じゃあ今同じことを行ったら結果が変わるかと言えば、その答えはNoです。

大きな理由は、人と会うことができないからです。

ただ楽曲を作るだけならテレワークでもできますし、多少の指示だったらテレワークでも可能です。
しかし、立ち合えば収録の際にすぐにアドバイスができ、すぐにフィードバックできるのに対し、テレワークでは成果物を受け取ってフィードバックする分だけ時間がかかりますし、人によっては仕事上でのやり取りとはいえ、SNSやメールでの頻繁なやり取りにつかれてしまうというケースも多いでしょう。特に芸能職ではその影響は看過できるものではありません。

特に、今回挙げたケースについては、立ち合いが必要となる仕事も少なからず発生する以上、こういった立ち合いができないことが負担となり、敬遠されてしまうこともあるでしょう。
それに、東京に限りませんが、大都市に出ることのメリットは簡単です…
人が多くいるから、大都市なんです。
地元と大都市、近くに頼れる人がどれだけいるか、どれだけ集めやすいか…その答えは明白です。
人が集まるということは、需要が集まることとイコールです。

もちろん、地方で活躍しているクリエイターも少なくはありませんが、その経歴を見ると大都市近郊に住んでいたり、東京に住んでいた時期があったりといった背景がありました。
その状況で「東京になんて出なくても仕事はできる」と言われても、説得力がありません。
ゼロから地元で仕事をすることと、東京に出た上で地方に戻り仕事をするは、全くの別物です。

でも、正直言うと東京に出るべきか否か、その答えに正解はないと思います。
先に書いた経緯があるので、わたしの場合は東京に出ることが正であると組分けされただけですし、地元で仕事をして成功すれば、東京に出る必要がないという答えが正でしょう。
ただ、東京にいれば、機材は調達しやすいしスタジオも近いし、人と会うにも時間が少なくて済む(あとは車が無くても行動できる)…そういったアナログな便利さがあることは確かだと思います。


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