芸術作品の価値はいくらなのか?

皆さん、おはようございます。考える人

世の中には、有名無名問わず、様々な芸術作品が存在します。

額縁の向こうの世界が何十億の価値を誇示する絵画、世界中の人の心を掴んだ名曲、全世界が泣いた映画…誰もが認める芸術作品もある一方で…「なんでこんなものが何十億の価値があるんだ」と首を傾げるものまで…
果たして、芸術作品の価値は、一体何が正しいのでしょうか。

芸術作品の価値とは

がくぶち

眼の前に、立派な額縁で飾られた油絵があるものとします。それは、ほとんどの人が知っている名画。世界を代表する有名画家が描いた彼の代表作品。美術品取扱いの心得があれば、数億円では済まされないほどの名画です。

しかし、その名画は、綺麗な風景というわけでもなく、人物を美麗に描いたというわけでもない…良く言えば前衛的、悪く言えば「なにこれ…」

果たして、この名画の価値はいくらなのでしょうか…?

その名画を見た人の声

「画家の魂を感じる…素晴らしいじゃないか!値段を付けるなんてできんよ!」

「これは世界で有名な画家が描いた絵画だ。100億でも安いくらいだ」

「何が名画だよ!落書きじゃないか!有名絵師の名を言いことにやりたい放題しているだけの落書きだ!美術品として1円の価値もない!」

「いいや、この絵画には十分価値がある。よく見てくれ、この素晴らしい額縁を。こんなに上品な模様が彫り込まれた額縁は、もはや美術品の域だ!」

様々な意見がぶつかりますが、果たして、この中に正解はあるのでしょうか…

 

全部正解です。

芸術品の価値に正解はない

なぜなら、芸術品とは、触れる人の感性に働きかけるものです。つまり、芸術品に触れる人の数だけ、答えがあります

有名画家が描いた名画…

ネームバリューだけで高い値段を提示するのも、ネームバリューに背もたれしてると痛烈に批判するのも、絵の深みを読み取り価値を見出すのも、絵の良さがわからず安い値段を付けるのも…

全ては個人の感性に依存することであり、絶対的な正解はありません

売り上げランキング1位の曲を聴いて、あなたはそれを「売上1位の曲なんだから当然素晴らしい曲だ!」と称賛し続けられるでしょうか。

売り上げランキング1位の曲が素晴らしいと言われるのは、「この曲が素晴らしい」と声を上げた人が多いだけであり、決してそれはその曲を称賛しない人の感性を否定するものではありません。あくまでも「素晴らしいと思った人の数」というスケールで測った結果に過ぎません。

なので、全ての芸術作品に対して、どんな価値観を見出しても、何らおかしいことはありません。

クリエイターが創るのは芸術品ではない

芸術作品は、どんな価値観も認められ、その作品を好きな人が享受する受動的なものです。

来る者拒まず、去る者追わず…しかし、クリエイターが制作するものは、そうは行きません。

クリエイターが創るものは、クライアントが「こういうものを作ってくれ」と言ったものに対して忠実でなければなりません。クライアントが望んだものでなければ、どんなに名が売れていても、どんな良作であっても、どんなに時間をかけたものでも、NGを宣告されリテイクしなければなりません。

クリエイターの仕事は、芸術品の押しつけではありません

絵も音楽も写真も…クライアントがYesと言うこと、それがクリエイターの作品の価値そのものであり、それがクリエイターの仕事です。

 

NRTサウンドが、「作曲家」と名乗らず、「サウンドクリエイター」と名乗る理由は、クライアントが望む楽曲という、コンテンツを構成するパーツを制作するのが仕事ということを自負しているためです。いびつな歯車では、しっかり噛み合いません。

もしあなたが楽曲制作を依頼するというのであれば、ネームバリューが先行することなく、じっくりと吟味して、「この人ならコンテンツにふさわしい楽曲を作ってくれそうだ」と思った人に依頼してください。

きっとそのクリエイターは、あなたの願いに応えてくれるでしょう。

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