皆さん、おはようございます。
BGMといえば、ゲームや映像コンテンツには欠かせません。
そのBGMによって、場面がどうであるのか、登場人物の感情がどうであるのか…画面の一見ではわからないような奥行きのある情報が伝えられるからです。
たとえ同じ場面でも、BGMひとつ違うだけで全く違う印象を覚える…故にBGMの選曲というものは大切なものです。
…これについては、また後日記事にしたいと思います。今回は…
世界で最も多く使用されているBGMとは何か
おそらく思いつくのはこれでしょう。
iPhoneの着信音
一昔前までは、着うたとか自作着信音とかが流行っていましたが、ここ最近はもっぱらそういうのは聞かなくなった気がします。SNSの普及により直接通話そのものが減ったという可能性もあるでしょう。
そして、この曲を着信音にしている(≒デフォルトから変更していない)人は多いのではないでしょうか。故に、テレビで流れたり、誰かが着信したりすると、思わず自分のiPhoneに手が伸びてしまうこともあるでしょう。
でも、違います。
一番使われているBGM、それは無音です。
…え、それってBGMじゃないじゃん!
確かに無音はBGM…バックグラウンド用途に作られた楽曲ではありません。
しかし、場面で選曲するにあたり、「BGMを宛てがわない」という場面は多く存在します。「ここではこの曲をBGMで使う」という考えに基づいたとすれば、「ここでは無音にする」というのは、BGMを無音にするという解釈ができるのではないでしょうか。
なぜ無音を使うのか
映像系で考えれば、風景などの映像の素材が持つ音、番組が伝えるべき情報など…伝えるべき情報を損ねないことが挙げられます。
大自然の風景であれば、撮影時に収録された音声が求められますし、ニュース番組であれば、アナウンサーの声や取材先での様子を伝えなければなりません。そこに、それらの情報を妨げるBGMは入る余地がありません。
また、感情を煽らないという意味合いもあります。
もし殺人事件のニュースの時に、おどろおどろしいBGMを付けたらどうでしょうか…不快な印象を与えたり、無用に恐怖を煽ったりすることになります。(残念ながら最近のニュースでは殺人事件にこういったBGMを持ってくるケースは目立つのですが…)
無音が持つ特別な意味
一番わかり易いのがテレビゲームです。
テレビゲームでは鳴り止むことがないと思えるくらい、BGMが常に流れ続けます。
ファンタジーRPGで考えると、町や村ではほのぼのとしたBGMが流れ、洞窟や森などのダンジョンでは不気味さや探求を感じるBGMが流れ、戦いに赴く際は勇壮なBGMが流れるものです。
そんな中で、突如としてBGMがなくなった時、どう思うでしょうか。
まず「なにか(不穏なこと)が起こるのでは」と勘ぐるでしょう。
無音になるというのは、BGMがあることが当たり前という概念を否定する…これまでの状態が一気に変わる…大きな「転」を意味するために用いられることが多いものです。そして、ただBGMを変えるよりも、状況が変化することに一層注目を促します。
BGMを選ぶにあたって、意味を持って無音を選択する…それはもはや、「無音という名のBGM」と言っても過言ではありません。
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