NRTサウンドが売りとしないもの

皆さん、おはようございます。

名刺

人は誰しも、売りとしているものがあると思います。特に、事業者にとって売りになる物事はセールスポイントとなるものです。
NRTサウンドにも売りとなるものがありますが…逆に売りとしないものもあります。
それが「値段」です。

ちなみに、主観の中で客観的に見ると、NRTサウンドの価格設定はどちらかというと安い側です。(それでも楽曲制作の依頼を出さない方からすると十分高いと思いますが、それは他の事業者に対しても同じかと思います)しかし、それは決して安くなる値段設定をしているわけではありません。仮に結果として安くなったとしても、安さを売りとすることはないでしょう。

安さを売りとしない理由は簡単です。
安さを売りにすれば、安さを求める人が飛びつきます。
安さを求めるということは、安さを売りにしているから仕事が発生しているためであり、安さが売りでなくなった瞬間、顧客は一斉に姿を消してしまうことでしょう。たとえいいものを作っていたとしても、魅力となるのは安さにあるため、安さはなくなったけど作品いいねと再評価される可能性は極めて低いと思います。

この記事を書いた背景には、昨今値段が安い店やサービスがテレビ番組などで採り上げられ、安いことが正義という風潮が強まっていることを懸念したためです。安いことが正義ということは、まっとうなサービスが為に然るべき料金設定を行っている事業者が、値段が高いということで選ばれなくなります。そうすると、待っているのは案件獲得のために値段をどんどん下げていくチキンレースです。当然ながら、案件獲得のために下げた値段は、事業者側に損耗をもたらし、結果として業界全体が摩耗して衰退、共倒れする未来になりかねません。

顧客のために仕事をするのは当然ですが、プロとして業界を守るために決して譲ってはならない場所は堅持することは必要であると考えます。


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インボイス制度施行に関する相場調整について

小銭

皆さん、おはようございます。

小銭

10月から税制改正に伴い、インボイス制度が施行されます。
インボイス制度については数年前から導入が宣言され、度々議論となっております。
過去の記事でも採り上げております。https://nrt-sound.net/b220306/

インボイス制度を簡単におさらいすると、納税義務のある課税事業者が消費税を納税する際、事業者が支出をした際に支払った消費税額について、支払先から受領した消費税額を支払った証拠である適格請求書を添えることで、その分だけ消費税の納税額を減免できるということです。
但し、免税事業者は消費税支払いの義務が免除されるため、免税事業者に当たる規模の個人事業者~中小企業については適格請求書が発行できず、これを理由にして取引の停止や同業の課税事業者への乗り換えが懸念されていました。また、インボイス制度の開始に先立ち、免税事業者も適格請求書を発行できる事業者に登録できるようになりましたが、当然ながら免税事業者たる事業内容であるにもかかわらず課税事業者と同様の消費税納税義務が発生し、それが免税事業者に対し経済的な重荷になるとの連鎖反応が懸念されていました。

話は逸れましたが、本題に移行します。

NRTサウンドは、インボイス制度施行に伴い、適格請求書発行事業者になる予定はございません。
また、10月から価格を税込表示といたしますが、基本的には「現状の金額を消費税込みの金額として表記しなおす」だけであり、実質的な値上げは行わない予定です。
※微調整を行った結果多少額面が変動する可能性はあります。

なお、NRTサウンドとしてのインボイス制度に対するスタンスは、賛成も反対もしない立ち位置です。
インボイス制度の導入によるクリエイターの税負担・事務作業の負担増は確かに懸念されますが、「免税事業者に対するインボイス制度による税負担増」については、そもそもクリエイターに対し相場を逸脱した低報酬による請負の横行、案件獲得のための同業者同士によるダンピング競争、クリエイター自体が事業者としての自覚に欠如しているといった業界側の問題もあるように思えます。
それらの問題は決して、インボイス制度の中止や延期によって解決できる問題ではありません。むしろインボイス問題の終結によってクリエイター問題に対する世間の関心が薄れ、今そこにある問題だけが見向きもされずただ残り続けることの方が恐ろしいです。

改めて、楽曲制作の「事業者」として、責任を持って仕事を遂行し、然るべき対価をいただくことを遵守してまいります。


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インボイス制度導入の際の請負料金について

皆さん、おはようございます。

小銭

掲題の通りです。
テレビCMでも言われていますが、今年の10月から適格請求書の申請が適用されます。いわゆる「インボイス制度」です。
インボイス制度を企業を例に簡単に説明すると…

企業は売上高に応じて消費税分を納税しなくてはなりません。
しかし、事業活動における様々な出費にかかる消費税分は、支出先から「この額面に対する消費税額分を納税します」という書面…すなわち「適格請求書」を発行してもらうことで、その支出先に支払った消費税分について、企業が支払うべき消費税納税額から免除されます。
これがインボイス制度です。

但し、適格請求書を発行するためには、支出先が適格請求書発行事業者である必要があります。相手が免税事業者の場合、消費税を納税していないので適格請求書を発行できません。そのため、支払先に支払った消費税分が減免されることはありません。
そのため、インボイス制度の導入により、適格請求書の発行を要求される事態が激増し、免税事業者が適格請求書を発行できないことを理由に、適格請求書発行事業者に乗り換えるためにこれまでの取引を打ち切ったり、取引金額を一方的に減額される私的な制裁を受けたり、適格請求書発行事業者になることを強いられたりするといった直接的な被害や、免税事業者クラスの利益にも関わらず適格請求書発行事業者となり、売上の中から消費税分を納税する義務を負うことが懸念されています。
ネット上でしばしばインボイス反対運動が巻き起こるのは、こういった免税事業者に対する事業活動の圧迫…ひいては免税事業者、特にクリエイターの相次ぐ廃業につながることが問題視されるためです。

なお、NRTサウンドは、インボイス制度が導入される際には、以下のスタンスを取らせていただきます。

・価格をすべて消費税額込の表示にする
・上記に関する請負価格の改訂(増額)は行わない
・インボイス制度導入を理由とした請負価格の改訂は行わない
・インボイス制度導入前および導入後に適格請求書発行事業者にはならない *
・適格請求書発行事業者への変更要請には一切応じない
 *免税事業者からの属性変更に限ります

楽曲制作の依頼をいただいた際にも、適格請求書は発行できません、あらかじめご了承ください。
ただ、そこには、同業者を始めとする数多のクリエイターが、免税事業者であるということ…言い換えれば、免税事業者を脱するに至れない売り上げの中、しのぎを削って生きているということを、ご理解いただきたいという気持ちがあります。
クライアントが仕事を振ることで、クリエイターは生きていけます。しかしながら、クリエイターがいなくなれば、クライアントは目的を達成できなくなります。
クライアントとクリエイターは決していがみ合う関係ではなく、互いに協力し合うビジネスパートナーという関係です。インボイス制度に係る問題については、クライアントとクリエイターが協力して、解決をしなければならないでしょう。


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意外と思われる楽曲制作業のスタンス

皆さん、おはようございます。

五線譜とキーボード

楽曲制作を請け負う人と言うと、大多数はアーティストのような「音楽としての表現者」をイメージする方が多いかと思います。もちろんわたしも例に漏れず、「音楽としての表現者」の一人です。
ただ、楽曲制作を仕事とする人のイメージと言うと、アーティストの延長と思う方が多いかと思います。それこそ、朝から晩まで楽器を弾き、作曲をし、不規則な生活の中で音楽漬け…

かくいうわたしはどうなのか?

そんなことはありません。
むしろ「仕事が終わったら休みましょう」のスタンスです。
事務作業をし、広報をし、楽曲制作をし、事務作業をする…これが終わったら、本日の作業はおしまい。1日中音楽漬けの生活…なんてことはありません。

意外に思われる方もいるかもしれません。
同業者の中では、同業者にあるまじき怠慢と思う方もいるかもしれません。

ですが…例えば、サラリーマンの方はどうでしょうか。
会社に通勤したり、テレワークとしてノートPCを開くなどして、仕事を始めてから終業まで仕事はしますが、そこから先は資格勉強でもしない限り、会社での仕事のことから切り替えているかと思います。
同じようなことを、楽曲制作業でもやっていこう、と思っています。

その背景には、自営業と会社員は異なるようで共通要素を持っていることがあります。芸能系の仕事も、会社員も、「クライアントとやり取りをして、成果物を納めて、対価を受け取る」点は同じです。
また、芸能系の仕事はどうしても「実績がないうちは稼ぎが少ない」という印象が、内外問わず付きまといやすいものです。その点についても、「仕事をした対価が実績や名声が故に値引きされていいものなのか」という、仕事に対する理不尽に対し、「事業者」として毅然とした態度で是正をしなければならないと思います。

そのためには、クリエイターとして名乗る以上は「事業者」という意識をはっきりとし、その最たるものとして「仕事をするときは仕事をする」と、オンオフが曖昧になりがちな芸能職だからこそはっきりと線引きすべきと思います。

ただ、これは私生活に対して仕事に役立ちそうな感覚を持ち込むこと、オフタイムに仕事のことを考えることを否定するものではありません。
楽曲制作者を始めとする、芸能職がしっかりと仕事をするため…どうしても公私の線引きがあいまいになりがちな立ち位置だからこそしっかりと線引きをして、「仕事をしてそれに見合う対価をいただく」意識を持ったクリエイターが増えることで、不当な取引にも毅然と対処でき、芸能職を生業とする人が増える…芸能文化を維持することにつながると信じています。


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2022年の御用納め

皆さん、おはようございます。

ねこ

2022年は激動の年になりました。
コロナ禍というパンデミックの真っ最中に勃発した侵略戦争と、元総理の暗殺事件…正直なところ、連日の報道に心が疲れる情勢ばかりでした。

一方、NRTサウンドの活動は、地道ながらも案件を重ねていき、去年よりも大きく躍進することができました。特にコロナ禍の煽りを受ける方も少なくない中で、実績を積むことができたのは大変ありがたい限りです。また、それもあって、制作環境の強化や制作技術の練磨にも努めることができました。制作環境の刷新は、成果物のクオリティ向上につながります。

来年はNRTサウンドにとって重要な1年になりますが、それだけでなく、ココナラを中心とした短期納期小口案件のコンスタントな請負と、オーディオストックを中心とした楽曲素材販売に力を入れていこうと思います。

楽曲制作ができることは言うまでもなく、地域社会に根差した活動を支援する…
「音楽で、あなたの仕事をお手伝い」をモットーに、2023年も躍進を続けます。

なお、12/29~1/4は年末年始期間となりますので、ご了承ください。

それでは、良いお年を!

楽曲制作が5000円でできない理由

皆さん、おはようございます。

工具

楽曲制作に限った話ではないですが、モノを作るというのは、意図して意図しない関わらず、安請負に陥るケースが多いものです。その理由としては、楽曲制作などの制作に関する相場を知らない(往々にして依頼する際に始めて相場に触れることが多い)こともさることながら、値段がかかることを想定できないことにあります。

少なくとも、楽曲制作の相場を確認することなく、クリエイターが求める適切な価格を提示できる人は相当少ないかと思います。理由は簡単で、楽曲制作にどれだけのコストがかかるのかを知らないためです。

楽曲制作は5000円ではできません

以前、楽曲制作にはどれだけのコストがかかるかというのはブログ記事で紹介しています。
見積もりを出して正式に発注を受け、作曲、編曲、制作作業、仕上げ、フィードバック、納品、請求などの事務作業…たとえこれを時給1000円換算しても5000円では到底行うことはできません。
それに、もし5000円で制作できるにしても、事業として成り立たせるためには果たして1か月で何件請け負わなければならないでしょうか…

ただ、低価格が提示されてしまう理由としては、クリエイター側にも責任はあります。
「売れないうちは安くても実績を重ねるために請けるべき」という精神論にも似た考えに囚われ、安売りすることで仕事の獲得につなげようとしたり、趣味の延長でちょっとした小遣い稼ぎをしようといった考えで、適切な相場を掲げることがないケースが挙げられます。このようなケースは、本人には自覚が無くても、制作請負の相場を大きく崩す由々しき動きと言えましょう。
クリエイターという「職業」は、音楽やイラストなど、アーティスト性が強い分野であれども、仕事をして報酬をいただく、れっきとした「商売」であり、「商売人」であります。そして商売人である以上、業界を守り、業界を育てることもまた、クリエイターとしての責務であると考えます。

アーティスト性の高い業界では、どうしても商売ということを考えにくいというのはあるかもしれません。ただ、クリエイターが亡ぶということは、文化が亡ぶこととイコールになります。
そのためには、クリエイターの仕事について理解をしてもらう、理解を深めてもらう努力と、適切な価格の堅持と、それに適う業務の遂行を進めなくてはなりません。
NRTサウンドは、楽曲制作の事業者として、楽曲制作の業務はもちろん、音楽を始める芸術文化を支えるクリエイターの土壌を護ることに努めてまいります。


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