皆さん、おはようございます。
NRTサウンドの裏側…
当たり前ですが、楽曲を制作する以外の仕事や作業も進めています。
今回はその中でも、「制作のために努力していること」を紹介したいと思います。
制作のために努力していること
それは「制作を楽しくすること」です。
…一体これはどういうことなんでしょうか。
「楽曲制作なんて楽しいから仕事にしているようなものなのに、楽しくするための努力って、じゃあ楽曲制作がつまらないと思いながらやってるわけ?」と反応されることもあるかもしれません。
仕事が楽しく、面白くありたいと思うのは当然のことです。
しかし、仕事をしていれば、その足を引っ張るようなトラブルや、仕事故にタスクがのしかかるなどの心的負担の増加が発生することは、世間では「好きで仕事をしている」という類の仕事でも他の事と同じように発生します。
なので、「制作を楽しくする努力」とは、端的にいうと「制作に関わるリスクファクターやストレスファクターを極力減らし、順調に作業を進める」ための基盤づくりということです。
スタジオ
普段人が耳にする音は、本人の声そのもの、その声が部屋で反響して飛び込んでくる音が混ざっています。
極端な話、トンネルで声を上げると声はトンネル内で反響していつまでも残り続けます。普段の話し声そのものが、いつまでも反響が残るような喋り方はしませんよね?
それは楽曲制作においては身近に起こることです。スピーカーから発した音を純粋に聴こうにも、その音が跳ね返って耳に飛び込めば、音の聞こえ方に影響します。特に中域より下の音が顕著に混ざるため、その音を聴いて「中域が出すぎてるな…削ろう」と削れば、結果として中域が物足りない曲ができあがってしまいます。
そういう制作上の事故を防ぐため、吸音材を施すなど、制作を安定して進めるための施策を導入しています。
制作環境
椅子に座った状態で、鍵盤とキーボードとマウスを難なく操作できる状態を維持しています。
また、床には極力電源コードを這わせません。電源コードを床に這わせていると、引っ掛けて断線、機材の破損、コード破損からの発火などもさることながら、引っかかってしまうことへの苛立ちがあります。
机の上
作曲作業にスムーズに移れるよう、作曲ノートとミニキーボードを置いて即座に作業ができるだけのスペースを確保してあります。
この時、飲食物は絶対に同じ机の上に置いてはいけません。倒せばこぼす危険性もありますし、結露すればノートを汚損することがあり、著しくモチベーションを削ります。
と、他にもいろいろと下地づくりに努力していることはありますが、「作りたいものを最短経路で作り上げること」が楽しく制作するために必要なものだと考えます。
もちろん、楽しく楽曲制作をするというのは、喜びの感情が曲に出る、ということに限りません。楽しく楽曲制作できれば、楽しそうな楽曲には喜びの感情が乗るのは当然のこと、荘厳な曲だったら権威や畏怖などの重厚な感情、悲しい曲だったら胸を引き裂かれるような悲しみなど、曲に聞き入る感情が大きく増幅されるでしょう。そのためには、感情を大きく昂ぶらせるための制作環境は欠かせません。
音楽は理論的に感情に訴えかけるもの、クリエイターの持つ思いを楽曲に込める…そのために、今日も努力です。