おせち料理から疎遠になる時代

皆さん、おはようございます。

おせち

お正月と言えば、おせち料理。

おせち料理と言えば、重箱の中に、かまぼこや伊達巻、栗きんとんに数の子…など、普段食べることのない物が多いものです。

しかし、おせち料理を食べる風習は、近年、薄れつつあります。

そもそもおせち料理とはなにか

おせち料理とは、「お節」…つまり、季節の節目のことで、季節の切り替わりに食べる料理だから「おせち」と言われています。

また、おせち料理には、普段目にしないような料理がいっぱい並んでいて、大体は、甘い、塩辛い、酸味が強いなど、濃い味付けが多いものです。

なぜ「お節」にこういう料理をつくるのか

おせち料理の目的は「正月3が日、仕事をしなくてもいいように」と、日持ちする食べ物を使っています。もちろん、おせち料理で3が日を過ごすわけですから、相応のカロリーも必要となるでしょう。

なので、栄養価の高い黒豆や、甘味の強い栗きんとんなど、保存が効き、かつカロリーの高い食材や調理方法が用いられていると思われます。濃い味付けや塩味、酸味が強いのは、保存を効かせるためなのでしょう。

もちろん、おせち料理には、その料理にまつわる言い伝え…

  • 昆布:よろこ(ん)ぶ
  • エビ:腰が曲がるほど長生きしますように

といった物事もありますが、こういう言い伝えをすることで、言い伝えを尊重してこういった食材を入れることで「保存が効くんだったら何でもいい」と、栄養価が偏ることを防ぐ役割もあったのではないでしょうか。

※諸説あります

今、おせち料理が疎遠になりつつある理由

しかし、今は昔のようなおせち料理を用意するという家庭は、減少傾向にあると思われます。しかし、それも時代の流れであり、時代の変遷に巻き込まれているとも言えるでしょう。

率直に言うと、おせち料理の存在意義が、季節の変わり目に食べる以外の意義を失ったためです。

年末年始も営業している店が多い

スーパーや飲食チェーン店には、年末年始も変わらず営業しているところが多く、おせち料理という「正月3が日何もしなくていいための作り置き」をせずとも、食べたい時にすぐ調達できる環境が整っています。

しかし、デパートの年始営業の見直しが近年話題となるなど、「年始もしっかり休むのが当たり前になるべきだ」という声が大きくなれば、その限りではありませんが、それでも、年始を稼ぎ時と見る企業がある限り、年末年始に食べ物に困ることはないでしょう。

冷蔵庫などの保存技術の確立

昔は暖房がないとは言え、冷蔵庫がないので、作りおきについては作りおきに耐えうる食材や調理方法が用いられていました。

今は、冷蔵庫など、生の食材でさえも問題なく長期保存できる技術や設備が確立されているため、敢えて保存が効くものを作り置く必要がありません。

核家族化など「おせちを作らない」家庭が増えた

2世代同居をしない家庭が増えれば、それだけその家庭にいる人の好みが色濃く出てきます。別におせち料理がなくても大丈夫、という考えであれば、わざわざおせち料理を用意する必要もないでしょう。

おせち料理を作りたいと思っても、作り方を知らない、1年に1回のこの時期のためにおせち料理の作り方を習うというのも…という声など、おせち料理を作る風習が伝搬されないこともあるでしょう。

おせち料理が子供ウケしない

昆布巻…

黒豆…

柿なます…

正直言って、子供が食べたいと思う料理、とは思えません。

しかも、親世代であっても、和食だけでなく、洋食、中華など、多方面の食の味を知っていれば、わざわざこの時期のために子供に不評な料理を作るよりも、唐揚げやポテト、エビチリなどのオードブル(おつまみ盛り合わせ)のほうが遥かにウケが良いものです。

この時期、おせち料理のコーナーのすぐ横には、必ずと言っていいほど、オードブルが置いてあると思います。親戚が来ればそのおもてなしにも用いられる…今や季節の節目の料理である「おせち料理」というと、このオードブルを指すことも珍しくはないのでしょう。

もちろん、おせち料理という文化・風習が薄れることに対し、危惧する人もいることでしょう。しかし、時代と共に生活習慣や価値観は変わってきます。

時代の変遷は、おせち料理廃絶を賛同するものではありません。

しかし、おせち料理の文化を昔からの伝統だの一点張りで押し付けることに賛同することでもありません。時代が変わればひとつの文化の形が変わる、それは至極当たり前のことだと思います。

伝統や文化と、時代の変遷に伴う文化の変遷は、両立することが可能です。

なぜこういう文化があるのか、それを理解することが、伝統や文化を護りながら、新しい時代を目指すための最善手であると思います。

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