皆さん、おはようございます。
このブログでも何度か語っていますが、先日聴きに行った「題名のない音楽会スペシャルライブ」の放送を機に、もっと気軽なライブコンサートがあったらいいな、という気持ちが強まりましたので、改めて声に出したいと思います。
気軽にライブコンサートを楽しみたい!
フランスでは、コンサートに親しみやすい環境があると聞きます。
- ショッピングモールなどで頻繁に行われていて、入場無料。
- コンサートも定期的に行われ、1回の公演が1時間程度と短いが入場料が安い。
- プロデューサーが演奏者をチョイスする、ブランディングに頼らないキャスティング。ネームバリューに影響されず、純粋に音楽が聴ける。
- オーケストラコンサートは「寝てもいい」
と、市民が気軽に音楽の演奏を聴く環境があるのです。
しかし、日本ではどうでしょうか…
- ネームバリューありきで人を招き、音楽は軽視されているような気がする。
- コンサートやライブが開催される場所が少なく、高い。
- コンサートやライブのチケットが手に入りにくく、時に転売が暗躍する。
- オーケストラコンサートは気難しそうで敷居が高い。
- ライブは予習などアーティストのことを知らないと楽しめない気がする。
- ライブで狂信的なファンに因縁つけられるのが怖い。
- そもそもライブやコンサートに行く時間的余裕がない。
時間的、経済的、そして何より、メンタル的な要因が音楽に触れる機会を阻害しているようにも思えます。
だからこそ、もっと時間的、経済的、精神的な敷居が低いコンサートが増えて、音楽がより身近になれば、もっと文化的な社会になるんじゃないかなとは思います。
題名~はそれに適った好事例
先日行われた「題名のない音楽会スペシャルライブ」については、様々な阻害要因がない好事例だと思います。
- 無料、入退場自由なので、気軽にふらっと立ち寄って音楽を聴くことができる。
- 楽曲を知らなくても、タイトルと曲が一致しなくても、楽しめる。
- 演奏者やアーティストを知らなくても、いい演奏を楽しめる。
- 会場パフォーマンスでは、この時にどうすればいいのか前もって教えてくれる。
スペシャルライブをやると聴いて足を運んだ人から、偶然居合わせてせっかくだから聴いていこうという人まで、幅広い人が楽しめていました。こういう音楽イベントこそ、音楽の先進国で頻繁に行われているようなコンサートなんだな、と思いました。
アーティストの中には、無名だけど輝いているものを持っている人もいます。ライブハウスを渡り歩き、誰かに認めてもらうのを信じ、ストイックに演奏や歌に心血を注ぐ人も居ます。しかし、彼らが認められるまで、どれくらいの時間が必要でしょうか…
こういう音楽系イベントが増えれば、彼らにとってアピールする絶好の機会にもなると思います。発表の場、交流の場になることはもちろん、音楽文化を育てるための土壌にもなるのです。もしかしたら、プロになりメジャーデビューをするという選択肢以外の、音楽を生業にする新しいスタイルが確立されるかもしれません。
音楽に親しみやすい環境ができ、興味を持ってもらう…
聴いて楽しい、歌うことが楽しい、演奏することが楽しい…音楽の形は人それぞれ。
「音を楽しむ」と書くから「音楽」という、その実現を目指していきたいと思います。