皆さん、おはようございます。
音楽は何もCDという媒体だけに限らず、携帯端末やパソコンでデータとして保存し、気軽に聴くことができるようになりました。
ところで…
音楽ファイルの見分け、付きますか?
音楽ファイルというデジタルデータには、いくつかの種類があります。
その中で知名度が高いのはこの3つ。
- wav音源
- mp3音源
- midiファイル
これらの区別、付きますか?
wav音源(.wav)
非圧縮型波形ファイルのことです。.aifという形式もありますが、基本的に同じです。
録音された音声は、デジタル波形として保存されます。風景をデジタルカメラで撮影するとデジタル画像として保存され、極限まで拡大するとデジタル画像はものすごく細かなモザイクのようなものだと分かります。
デジタル波形も似たようなもので、音量の変化を1秒間に何万回にも渡って記録することで、録音された音を再生できるようになっています。もちろん、音量変化の度合いを細かく示せるほど、1秒あたりの音量変化の記録が多くなるほど…つまり音の解像度(kbps)が高く、元の音に近い音質になりますが、その分だけファイル容量は大きくなります。
オーディオCDに記録されている楽曲は、CD-DA規格(1411kbps)と呼ばれるフォーマットで記録された.wavファイルです。CD-DA規格よりも細かな解像度で記録された.wavファイルのことをハイレゾ音源と呼んだりします。
CD-DA規格の.wavファイルの場合、1分の音源でおおよそ10MB程度の容量になります。
mp3音源(.mp3)
圧縮音声ファイル(MPEG-1 Audio Layer-3)のことで、ネットでダウンロードする場合、大体がこの形式です。
.wavファイルが1分につき10MBの容量に対し、.mp3ファイルは1分につきおよそ1MB程度※と軽量なため、ネット上でのやり取りや携帯端末に大量に音楽ファイルを持ち歩く場合に重宝します。
※160kbps程度。解像度により変化します
.wavと違い、適宜音の解像度を減らすことにより、ファイルを軽量化することができますが、音の解像度を下げることで、音量の変化が乏しくなったり、高い周波数の音が失われるなど、.wavと比べると音質の劣化は否めません。
それでも、高ビットレート(192kbps以上)のmp3音源であれば、特に視聴環境にこだわらない限りは.wavファイルと遜色ない聴こえ方と思われます。
midiファイル(.mid)
実はこれだけ「midi音源」ではなく「midiファイル」という書き方をしています。midiファイルは「音声ファイル」ではありません。
では何かと言うと…
楽譜です。
コンピュータやmidi再生可能な音源にmidiファイルという楽譜を渡すと、それを読んで音を鳴らします。midiファイルの中身には、「このタイミングで、この楽器の、この音を、この強さで鳴らせ(止めろ)」などの音声を再生するための情報が入っています。
midiファイルは音を鳴らすためのプログラムなので、大きくてもせいぜい100kb程度ですが、当然midi音源を積んでいない、midiファイルを読み込むシステムがない場合は再生できませんし、midi音源の質によって同じmidiファイルでも再生される音が異なることがあります。指揮者や楽団によって同じ曲なのに全く違う曲になる、のと同じです。
それ以前に、楽曲制作に関わってない人でmidiに親しみがある人って今は30後半~の方が多いのではないでしょうか。
その他、WMAファイルなどの、音楽再生アプリケーション用の圧縮音声ファイルなどもあります。
今回は音楽に関するファイルについて語ってみました。
まとめ
- オーディオCDとして再生するには、CD-DA規格のwavファイルで記録する必要がある
- mp3ファイルは軽いけど圧縮の影響を受ける
- midiファイルは音声ファイルではなく「楽譜」