wav?mp3?midi?

皆さん、おはようございます。

五線譜とキーボード

(いわゆる)音楽ファイルというと、この3つの拡張子のファイルをよく目にするかと思います。
しかし、大体は「再生すると音楽が流れる」という程度で、おそらく詳しくは知らない方が多いのではないでしょうか。
今回はこの3つのファイルの違いを説明しましょう。

wavファイル

非圧縮型波形ファイルのこと。
録音した音声をデジタルデータに変換したものです。1秒間をサンプリング周波数と呼ばれる回数、音量ビットに記録していく…と言葉で説明してもわかりにくいですね。
簡単に言うと、音声をデジタルデータとして保存したものですが、サンプリング周波数や音量ビット数という数値に落とし込んでいくため、元の音声と比べると落とし込んだタイミングで多少変化します。
例を出すと、音楽CDの規格であるCD-DA規格のwavファイルでは、サンプリング周波数は44100Hz…これは、最大で20500Hzの音まで再生できますが、サンプリング周波数を24000Hzにすれば、12000Hzを超える音域は聞こえなくなります。(※厳密に全く聞こえなくなるわけではありません)また、音量ビット数を減らすと、音量の抑揚が狭くなります。極端な話、2bitにすると、「無音」「小さい音」「大きい音」「最大音量」まで音量差が修正されてしまいます。
当然ながら、サンプリング周波数やビット数を増やすほど、元の音に近しい音質で保存できますが、その分だけ再生する機器のスペックを必要としますし、何よりファイルが重くなります。

mp3ファイル

圧縮型波形ファイルのこと
wavファイルと比べて1/10程度の容量(1分1MB程度)で、聴いた感じ劣化しているように聴こえないため、携帯プレイヤーなどで用いられることが多いものです。
大体128kbps(CD-DA規格が1411kbps)が標準的で、320kbpsではCD-DA規格のwavファイルと遜色ないのに容量は1/4以下というものですが、人によっては解像度の高いmp3でさえもwavと区別がつくと言われています。

midiファイル

実は音声ファイルではなくて、その正体は「楽譜」です。
簡単に言うと「このパートはこの楽器で、このように鳴らせ」という演奏情報の詰め合わせです。
wavやmp3と比べると、楽曲にもよりますが5分程度で100kb未満という圧倒的な軽さで、個人ホームページのBGMで使用していたというケースもあったのではないでしょうか。
但し、midiファイルはあくまでも「楽譜」であり、音声ファイルではありません。
つまり、「楽譜を渡した相手」によって、演奏が異なる点があります。
midiは「midi音源」と呼ばれる音源モジュールで再生されます。これはPCにインストールされていますが、midi音源がどんな音源をインストールしているのか、midi音源でも外部midi音源を通しているのであれば、同じmidiファイルを再生した場合でも再生された音が大きく異なります。
midiファイル最大の欠点は「出音が再生される環境に左右される」ということです。場合によっては、意図しない音で相手に伝わってしまうこともあります。

主に3つの、頻出する音楽ファイルを紹介してみました。
しかしながら、スマートフォンで解決する現在、このような拡張子を考える機会が無い、という方も少なくないのかもしれません。


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