皆さん、おはようございます。
NRTサウンドと言えば、業界、非業界を問わず楽曲制作の仕事を請け負っておりますが、楽曲制作をするに当たり、大切にしていることがあります。
仕事をする上で大切にしていること
ひらめきやインスピレーション!
…ではありません。
インスタ映えする仕事場!
…でもありません。
ゆったり休める環境 です。
えっ…
ゆったり休める環境が、どうして仕事で必要なんですか?
作業の能率が高い作業場なんて当たり前
いい機材を使えば、当然いいものが作れます。いい機材を追求することに、尻を蹴飛ばされる必要はありません。
仕事に必要なものが整理整頓されてすぐ取り出せる状況も、スピーディーに仕事を進める上では当然で、自ずと環境は整えられます。
直感的に仕事に必要だと思うものは、誰でも思いつくものですし、多少のお金がかかっても自発的に導入するものです。
しかし、良い作業をするということについて、「じゃあいい休養を取るべき」と考えられる人は、果たしてどれくらいでしょうか。特に日本社会においては、仕事よりも休養を優先することは、怠けているなどと槍玉に挙げられやすいことも否めません。
ですが、考えてみてください。
寝不足になれば、睡眠不足の状態を引きずったまま1日の仕事をしなければなりません。徹夜で作業をするとなれば、これまでの体力気力の減少と眠気を引きずり、低いポテンシャルのまま、いたずらに時間を溶かすことになります。
これを車の運転に例えればどうでしょうか…
危ないですよね?
車の運転は事故が即命に関わる事案につながるので、疲れている状況が危険であることはわかりやすいですが、どんな仕事であれ、疲れている状況をおして仕事をしても、低い能率、高いミス率という、仕事の質を脅かす状態であることには変わりません。
クリエイターの仕事は低い作業能率で仕事をすれば、仕事に必要な五感の働きは鈍ります。些細なミスが積み重なり精神的にも苛立ち、作業効率は更に低下、成果物のクオリティにも響いてきます。
故に、生活のリズムを整え、作業中にしっかりと休める環境を保持することにより、疲れをリフレッシュし、高い作業効率で作業に臨む事ができるわけです。
また、最近だと休養がしっかり取れない状況が、クリエイターにとっては由々しき問題につながることも散見されるようになりました。
それが、突然死です。
ツイッターを見ていると、自分より若いクリエイターが急死したというツイートが流れてくることがあります。もちろん、仕事の不摂生が祟って突然死したと明言していたり、全てがそうだと決めつけるわけではありませんが、不規則な生活は身体への重い負担をかけ、座りっぱなしの生活やエナジードリンクなどの高カフェイン飲料の過剰摂取はエコノミークラス症候群やカフェイン中毒などの要因になります。
クリエイティブな仕事、アーティスティックな仕事は、どうしても仕事がマイペースになりがちなので、生活リズムが崩れやすかったりしますし、中には「不摂生な生活をしてこそアーティストだ」と、自戒のない生活を正当化する声もあります。
しかし、無理をしたツケは、いつかどこかで払わされます。クレカ破産と同様、若さに任せて過剰な無理を続ければ、何処かで引き金が惹かれ、再起不能なまでのダメージを追ったり、最悪、死に至ります。
クリエイターの仕事に、定年はありません。
続けようと思えば、身体の許す限りいくらでも続けられます。
だからこそ、常に盤石の体制を整えた上で、音楽制作という、クリエイターの仕事を全うしていけたらと思っています。