クリエイターとは何者か

皆さん、おはようございます。

名刺

クリエイターという単語を調べると
「Creator」創作する人、作家
などの意味を知ることができます。
クリエイターには、いろいろな種類があります。
楽曲制作者、イラストレーター、動画クリエイター、劇伴作家…そもそも「クリエイター」と名のつく職業名は多くはありません。何かを作り出す職業を総称して、クリエイターと呼びます。

おしまい。

…終わっちゃダメだ。

クリエイターとは何者か

本題に入ります。
クリエイターというけど、イラストを描く人、音楽を作る人…これらを見て、真っ先に思い浮かぶのは「アーティスト」です。確かにアーティスト活動の中に、楽曲やイラストなどを制作するクリエイターとしての仕事が含まれるケースも珍しくありません。
ですが、クリエイターにはモノを創り出す人以前に、その根幹となるものがあります。
それは…

商売人

です。

絵を描く、音楽を作る、映像を作る…それだけでは仕事は成立しません。
仕事を請けるために、ポートフォリオ(作品群)を陳列し、交渉のための窓口を設け、時に営業し、案件が始まれば先方とのやり取りを行い、成果物を提出し、案件をクローズする…世間一般ではクリエイターはクリエイターとしてモノを作ることばかりしか見えないことが多いですが、仕事を請けるプロセスは、中身が少し違うだけで、会社員などと同じシステムの下で進めています。

よく「クリエイターは変わり者が多い」とは言われます。
確かに、斬新なものを生み出すには、人とは違う発想が求められますし、芸能職は往々にして変わり者であることが武器になります。
しかし、変わり者=常識の欠如の免罪符ではありません。
もし、クリエイターが変わり者を免罪符に、常識が欠如した言動を取れば、仕事は切られ、悪名が広まり(いわゆる”干される”)、最悪損害賠償の責を負うことになりかねません。
クリエイターは、会社員と同等の最低限の社会常識を持たないと成立しません。
それが、クリエイターとは商売人である、と思うに至る大きな理由です。

変わり者であることは武器になります。
しかし、そこには社会人としての最低限のマナー・コンプライアンスの遵守が伴ってこそのものです。
誰もがクリエイターとして台頭できるようになった現代、過激な立ち回りや話題性を狙うがあまり、人に迷惑をかけたり、不特定多数を誹謗中傷する発言などが問題となり、それらはSNS上では炎上という形で現れることが多いものです。
ひいてはそれが、「クリエイターとは無責任な連中である」という風潮の助長にもつながりかねません。そうなれば、クリエイターというだけで社会的地位が低くみられ、まともな活動をできなくなってしまうかもしれません。
自分がどれだけストイックに遵守しても、対岸の火事は簡単に飛び火します。

これからクリエイターを志す方には、最低限のルールの順守を忘れず、1商売人として立ち回ることを願うばかりです。クリエイターという仕事に誇りをもって、1商売人としての姿を誇示すれば、モノを作る仕事もきっと安泰でしょう。


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題名のない音楽会の珍しい特徴とは

皆さん、おはようございます。

題名のない音楽会…最近はコロナ禍でコンサート収録は大幅に減り、スタジオ収録の会が増えましたが、毎週見ております。
この番組も、もう50年以上も続いている長寿番組ですが、長くにわたり放送が続いている番組は、軒並み共通点があります。

・世界ふしぎ発見!
・MUSIC FAIR
・笑点

これらの番組に共通するのは「固定スポンサーがついている」「CMに入るタイミングが決まっている」と言ったことですね。
長寿番組はコンセプトが決まっていて内容が充実していることもそうですが、スポンサーが固定でついている安心感なのか、煽りや焦らしにも似た、変なタイミングでCMが入ることもありません。
なお、題名のない音楽会には、さらに珍しい特徴があります。それが…

本編中にCMが入らない

ということです。
オープニングの後にCMが入り、本編が放送されてCMが入り、提供クレジットを流して終了。
おそらく、ここまで徹底して本編中にCMが入らない番組は、民放ではこの番組だけじゃないでしょうか。

この、本編中にCMが入らないというのは、昨今の番組事情を考えると大きいような気がします。
一方、多くのバラエティ番組では、盛り上がったところでCMが入ったり、CMの後に提供クレジットが挟まったと思ったら再度CMと、何が何でもCMを見せようという魂胆が見える気がします。

テレビ番組は入れ替わりが激しく、視聴者離れが問題と言われています。その主たる要因の一つに「やたらとCMが挟まって萎える」といった声も聴かれますが、何としてもCMを見せようとする、そのための番組ありきだとすれば、面白くないと言われるのも当然と言えば当然です。ただ、スポンサーがしっかりと確保できていれば、CMばかりを挟む必要もなく、番組のコンセプトに腰を据えた番組作りができて、結果として視聴者が戻ってくる番組を作ることができるのではないかとも思うところです。
そう考えると、長寿番組が長寿番組たる要因には、スポンサーが固定という安心感から、番組のコンセプトに腰を据えた番組作りがそつなく行えることがあるのではないでしょうか。スポンサーの顔色を窺うという不安要因がなく、リソースをすべて番組制作につぎ込むことができる…長寿番組が面白い理由はきっとそこにあるのでしょう。

「若者のテレビ離れ」とはよく言ったものです。
しかし、SNSでは面白い番組を放送しているときは、その番組についての発言やハッシュタグがタイムラインを流れていることを考えると、若者がテレビから背を向けたのではなくて、若者がテレビから背を向けたくなる番組で溢れるようになってしまった…予算なのか納期なのか、はたまたノウハウなのか、テレビ番組がCMを見せるための道具に成り下がり、面白い番組を作ろうとしない、作れないことが大きいのではないでしょうか。

CMを見せようとする番組を作らずとも、面白い番組を作ればおのずとCMを見てくれます。
その順番を入れ替えて考えれば、きっと幸せになる人がもっと多くなるのではないでしょうか。


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ASMRは人を豊かにする?

皆さん、おはようございます。

最近、ASMRという音系コンテンツが身近になりました。

ASMRとは、いわば臨場感を感じられる音声作品のことであり、正確に言うとASMR自体に音声作品という意味合いはないのですが、ASMRが意味する「聴覚などの刺激により感覚が高揚する」コンテンツなため、こういう音声作品をASMRと指すことが多いです。

表題の通り、ASMRは人を豊かにする?と書きましたが、
では、その理由はなぜでしょうか。

ASMRが生活を豊かにする契機

「膝枕して耳かきの音声がなぜ生活を豊かにするの!?」と思うかもしれませんが、こう考えます。

ASMRというのは、普通の楽曲と比べると音圧が低いです。そもそも耳かきの音声が市販の楽曲並みに音圧があったら騒がしいだけですし、焚き火の音に至ってはバーナーでも使ってるんじゃないかと思うほどでしょう。

つまり、ASMRを聴く環境というのは、音圧が低くても十分に堪能できる環境…すなわち、静かな試聴環境を保有するということです。そして、ASMRにおいては、静寂もまた、コンテンツを形成する大切な要因となります。これにより、音楽を、ただ音が出ているだけでなく、静寂と音のバランスも大事にするということに気づきます。

これまでの楽曲は、音圧戦争ともいわれるほど、無用に楽曲の音圧を高める風潮が強いものでした。しかしながら、ASMRはその音圧戦争そのものを否定し、音声コンテンツに革命をもたらしたものだと思います。
ASMRを楽しむ環境があるということは、同じように音圧の低い楽曲、クラシックなどの音量の抑揚が大きい楽曲、ヒーリングミュージックなど静寂と音のバランスを要求される楽曲を享受できる環境にあると言えます。言ってみれば、音圧の低い音声作品に費やすだけの音響設備があるということです。そういう設備があるということは、音圧の低い音声作品を楽しむ時間を確保できる…

音楽を聴くことについては、移動中に携帯機器でというのは可能ですが、周りがうるさい環境が多く、結果として音圧が高い音楽が有利になってしまいます。
しかし、ASMRに始まる、音圧戦争を脱した楽曲や音声作品を享受するようになれば、音圧戦争の否定とともに自ずとそういう作品が増えるだけでなく、音響の環境を整えたり、その時間を確保するようになり、何かに追われる生活そのものを変え、余裕のある生活が普及する契機になるのではないか、という風を吹かせて桶屋を儲けさせる展開になることを、ASMRには期待しています。


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