皆さん、おはようございます。
インターネットで調べ物をした時、こんな経験はないでしょうか…
「調べ物をしていたら突然変なサイトに飛ばされた」
「いきなり画面いっぱいに『ウイルスに感染しています』って画面が出てきた!」
「変なサイトに飛ばされた…ウイルスに感染したんじゃ…」
こういった現象、今は消息していますが、一時前には大暴れしていました。この原因は「リダイレクト系広告」が原因とされています。
リダイレクト系広告とは
調べ物や芸能人公式ブログなどでブログサイトを見ていると、記事の最後やサイドバー(プロフィールや最新記事などがある側面部分)に、通販一覧や欲しいものの画像が表示されていることがあると思います。
この広告、広告画像とリンクを直接貼り付けているというわけではなく、スクリプト(簡単に言うとサイトを読み込む際の命令)で広告を読み込んで表示させるという仕組みです。
※参考画像は直接貼り付けています
サイトを表示させる際に広告のスクリプトを読み込ませると、スクリプトはサイトの読み込みとは別に、広告の画像とリンク先を読み込み、表示させています。
余談ですが、表示される広告の内容は、直近で検索したワードやアクセスしたサイトの情報から、それらに近いものを表示するようになっています。就活サイトの募集情報を見たり、企業名で検索したりすると、就活サイトの募集業務一覧が出てきやすいのはそのためです。
広告スクリプトの落とし穴
広告スクリプトで表示される広告は、広告を掲載したい企業が広告代理店へと掲載の申込みをかけます。
しかし、掲載中の広告の中に、読み込まれた途端に別のサイトへと強制的に遷移させるスクリプト(リダイレクト)が組み込まれたものがあった場合、ブログ広告の読込がかかるタイミングでそういった広告が読み込まれることで、現在閲覧しているページから強制的に移動させられてしまいます。
これが「リダイレクト広告」です。
そして、遷移した先が悪意のあるサイトだとすれば、PCが壊れた、情報を抜いたなど言葉巧みに脅して、架空請求を行ったり、不正なソフトをインストールするように仕向けたりします。
以前「PCの速度が低下しています!」といった広告が問題となりました。さすがに社会問題にまでなり、こういったユーザーの不安を煽る広告(ネガティブ・フレーム)は、当然ですがブログ広告で禁止しているところがほとんどです。残念ながら、「顧客の不安を煽る」というのは有効な商売の手法として採り上げているサイトが散見されるのは悲しい限りですが。
ユーザーの不安を煽り、ソフトをインストールさせたり、悪質な例では金銭をだまし取るなどの広告は排除されましたが、今度は、広告自体にリダイレクトさせることで、強制的に遷移させようという暴挙に出たということです。
調べ物や芸能人のブログサイトを見ていたら、突然変なサイトに飛ばされたという原因はそれです。なので、リダイレクトが発生したサイトそのものが不正なサイトであるいう証左ではありません。逆を言えば、ポピュラーなブログ広告を導入しているブログや個人サイトにおいては発生する危険性があるということです。
リダイレクト系広告で飛ばされた場合は
焦らずにそのブラウザのタブを終了もしくはブラウザ自体を終了させてください。間違っても、ページ内の入力フォームに情報を入力したり、表示された電話番号に通話を試みるなどしてはいけません。
アンチウイルスソフトがあれば、リダイレクトされた際に阻止することもありますが、それでもリダイレクト広告が問題になった直後は防ぎ切ることができなかったため、少しでも怪しいと思った場合は深入りしない、自己防衛のスタンスは大切です。
インターネットは危険がいっぱいと教えられた世代にとって、今のインターネットはずっと安全になったとは思います。しかしながら、悪意でユーザーを騙そうという企みは、形を変え、今もなお生き続けているとも思います。