ストリングスを構成する楽器
※上記画像はオーケストラでの配置一例です。なお、画像内の表記は個人的に使用している表記であり、世間一般で共通した表記ではありません。
第1バイオリン(Vi1)
バイオリンです。
左手でネックをもち、顎で胴を支え、右手の弓で弦を擦って音を出します。
オーケストラ楽器の中では中~高音部を担当し、特に高音部の響きは非常に美しく、感情的です。基本的に単音で演奏しますが、隣接する弦を同時に演奏することで2音同時に鳴らすこともできます。
オーケストラの中では一番人数が多く、第1バイオリンの主席バイオリニストが、いわゆる「コンサートマスター」(画像緑色部分)という、楽団のリーダーを担っています。
楽曲演奏後に楽団全員を起立させたり、演奏の前後で指揮者と握手を交わすシーンが見られ、カメラワークもコンサートマスターを映す事が多く、見ているとなかなか面白いです。
第2バイオリン(Vi2)
第1バイオリンと同じく、バイオリンが集まったセクションです。
第2バイオリンは、第1バイオリンよりも人数が少なく、第1バイオリンより少し低めの音域を演奏する事が多いです。
また、オーケストラにおいては、第1バイオリンの向かって右手側だけでなく、指揮者を挟んでVcの位置に配置してステレオ感を強調することもあります。
ビオラ(Va)
バイオリンと比べると本体が一回り大きく、最低音域も低くなっています。その分、中域の響きはパワーがありふっくらとした印象を受けます。
オーケストラでは第2バイオリンと同じもしくは少し少ない人数で編成されます。後述するチェロとバイオリンの間をつなぐ音域を担当します。
チェロ(Vc)
チェロと比べてサイズが大きく、胴部にある脚部を床について演奏します。大きい楽器ほど低い音が出る例に漏れず、音域は低域~中域を担当しています。
弦楽四重奏(バイオリン2、ビオラ、チェロ)では低音担当になるので、低音楽器のイメージが付きやすいですが、中音域のメロディラインは豊かな響きで優しく温かみを感じる音色です。
コントラバス(Cb)
ダブルベースとも言います。コントラバスと言うと、人によってはジャズベース(ウッドベース)を想起される方もいるかと思います。同じ楽器です。
ストリングスの中で最低音部、オーケストラの中でも最低音部を担当する楽器であり、チェロよりも2回りほど大きく、立たないと演奏できません。
弦楽四重奏の場合、コントラバスはチェロの1オクターブ下を演奏することもあり、また、吹奏楽でも低音強化のために用いられることもあります。