防音アイテムはいろいろ
防音については、様々なアイテムがあります。
防音カーテン
遮光のしっかりしたカーテンには防音を謳っていることはありますが、それではなく「防音」を目的としたカーテンです。他のカーテンと比べて重く、値段も高めです。
二重窓
単純計算で壁が2つあれば遮音性能は2倍ぐらいにはなります。
特に窓は壁と比べて音を通しやすいため、音の通り道を二重窓にするのは効果的です。先に挙げた防音カーテンとの併用と相性が抜群です。
石膏ボード
石膏ボードは質量があり、多孔質なので音を遮る効果がある、とCMで打っているほどですが、基本建材なのでリフォームをする以外に遮音のために単品で導入するということはないでしょう。
それに、1枚単位での購入はホームセンターで直接購入する以外は無理ですし、ホームセンターでも石膏ボードの宅配は請け負っていない場合がほとんどです。
通販は基本100枚単位での注文になるので、現実的ではありません。
吸音材
吸音材についてはこちらの記事をご覧ください。
防振シート
主にゴムでできていて、壁や天井に貼り付けることで音の振動を減らしてくれる、数少ない防振に効果のあるアイテムです。
床面や壁面に張り巡らせるには労力が必要です。
コルクマット
音を遮るという謳い文句はありませんが、階下に足音が響きにくく、「安価、使いやすい、手入れしやすい」と揃っています。現在の個人スタジオの床にはコルクマットを敷き詰め、その上にタイルカーペットを敷いています。
楽器用防音室
個人宅に導入する、0.5~2.0畳ほどの楽器演奏用の専用ブースです。
気密性が高く、入り口をしっかりと閉めれば内部の音を問題ない程度に遮ることができます。何より、リノベーションなどの建屋自体を工事する必要がないため、集合住宅でも使えるのが魅力的です。
但し、安くても10万円台、ピアノにも対応した本格的なものは百万円台と高いため、導入には思い切りが肝心です。また、ドラムやパーカッションなど、振動を伴うものについては防振を施さないと容赦なく階下に音が響いてしまいます。
結論
個人宅などで防音をするとなると、何に対して防音を行うのかによって、その方法は変わってきますが、オールマイティに防音を行うとなると、持ち家や集合住宅のスペックそのものが影響してきます。ガチガチに防音環境を導入するにしても、建物自体が振動を伝えやすければほとんど意味がありません。
楽器演奏がしたいというのであれば、素直に楽器演奏可の物件に住むなど、見えるところにお金をかけるのも有効な選択肢です。また、アパート等よりもマンションのほうが作りの関係上生活音が聞こえにくい傾向にはあります。もととなるものをベースにした上で、必要に応じて防音を施していくのがいいでしょう。