ドングルって何?

皆さん、おはようございます。

「ドングル」というのをご存じでしょうか?
…そうですね。秋ごろに公園に行くとよく落ちてますね。

…それはどんぐりですね。
それはさておき

ドングルって何だ?

ドングルとは、USBメモリーのような形をした、いわゆる「ソフトウェアの認証情報を記録した鍵」のことです。音楽制作においても、ソフトウェア音源やプラグインを認証し、起動できるようにするには必要となります。

過去、ソフトウェアはデータCDの媒体で購入し、コンピュータにインストールした後、CDに付属しているシリアルコードを入力するなどして認証することにより、使用できていました。
しかしながら、これは他のコンピュータにもインストールでき、同じシリアルコードを使い回すことで、ライセンスの数を超過して使用することができる…いわゆる違法コピーの状態を回避することが極めて難しいものです。
直近では、シリアルコードの入力だけでなく、オンライン認証によりライセンス管理をするようになりましたが、コンピュータを乗り換えるたびにデアクティベート(認証を受けたコンピュータから認証情報を削除する)が必要になったり、不測の事態でコンピュータが使用できなくなったり初期化した場合に、ライセンス情報を使い潰して使えなくなる、もしくは認証情報のリセットを要求するなど、面倒な手順が必要でした。

そこで、ドングルと呼ばれるUSBメモリのような形をした機材を挿すことにより、ソフトウェアを起動した際にその中の認証情報を読むことで、起動できるようになりました。
これの利点としては、ドングルを持っていれば、他のコンピュータにソフトウェアをインストールしても違法コピーにならないし、違法コピーを怖れなくてもいい点です。ドングルが無ければ起動できないし、ドングルを持っていれば使用できるため、必然的にライセンスを持っている人が使用していると認識することができます。
直近では、ソフトウェア自体をダウンロード&インストールすることが可能なケースが主流となりました。CDでの媒体と違い、違法コピーという概念がありません。ただ、起動にはドングルが必要なため、ドングルが無ければ単にハードディスクの肥やしとなるだけです。

そんなドングルですが、もちろん欠点はあります。

ひとつは、ドングルを持ち歩かなければならないことです。
もうひとつは、なにかしらの理由でドングルを照合することができなくなった場合です。
ドングルはその特性上、バックアップが非常に難しく、物理的に破損してしまえばそのドングルに入っている認証データは使えなくなってしまいます。もちろん、盗まれればライセンスを持たない人が使えてしまいますし、ドングル自体から認証情報を抜き取られてしまうリスクもあります。

ライセンスの問題というのは大切な反面、管理の必要性がある厄介なものだとは思います。
ドングルに成り代わる画期的な認証方法はこの先生まれる可能性は十分にありますが、それでも特有のデメリットとは背中合わせになりそうです。


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