物にアドレスをつける

皆さん、おはようございます。

分岐点

先週、出先で食事会をしたのですが、その時に聞いた内容が非常に頷ける内容だったので共有したいと思います。

「物にアドレスをつける」

アドレスとはAddress、つまり住所ですね。この話では「ものがあるべき場所、ホームポジション」という定義になります。これを、すべての物に対して振っていきます。
例えば、ゴミ箱はテーブルの下、ティッシュ箱は机の左端、といった感じです。
これは何がメリットがあるかと言うと、メリットは2つあります。

ひとつは、アドレスのとおりの場所に置くことで、ここに物があるというのが認識できる。
例えは悪いですけど、一見散らかっているようで、必要なものがすぐに取り出せるというエピソードはよく目にします。それはまさに、アドレスのとおりに物が置いてあるということになります。

もうひとつは、アドレスを振れないものは不要であるという認識。
この作業机の上には、筆記用具と定規だけを置いておく、それ以外は置かないとしておけば、必要性を更新しない限り、その作業机の上にアドレスが無いものが置かれていれば、それは不要なものとして認識できます。
もちろん、作業をするために一時的に出してある、という場合もありますが、その場合でも作業が終わればアドレスを振られた場所に移動できるので、結果として作業机の上は作業机の上にアドレスを振られたもの以外が置かれない状態となります。もし作業机の上に置かれていて、どこにもアドレスを振ることができないというのであれば、それは不要であると認識することができます。

この、アドレスを振るという認識、物を置く場所を指定することにより、必要に応じてすぐにアクセスができる、アドレスの示す場所に置いておくことで生活する上での動線を阻害することがない…簡単に言えば整理整頓ができた状態となります。
そして、アドレスのないものが増える、アドレスはあるがそこに戻れない、必要なものではあるがアドレスを振ることができない状況に直面した際、根本原因が発覚し、それを対処する必要が出てくるということになります。

実際、ゴールデンウイークや盆休みなどの長期休暇には、楽曲制作に関する自主学習だけでなく、作業に必要な情報の整理…機材やマニュアルをどこに置くかといったインフラ整備にリソースを充ててきました。楽曲制作のみに限りませんが、プロのクリエイターがプロたる理由には、納期に合わせて成果物を制作する効率性があります。アプリケーションのショートカットを憶えるなどのミドルウェア的な内容もありますが、快適な作業環境を整える、机や脚元を汚す、機材のコードを引っ掛けるなどのリスクを排除すると言った、インフラを整えることも高い効率性を保つ要因となります。
今回、アドレスを振るということに大きく頷いたのも、プロのクリエイターが自ずとやっていることだから、というのはあるのかもしれませんね。


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