皆さん、おはようございます。防音
それは何も音楽制作に携わる人だけに限ったことではない、おそらくすべての人が関わるものでしょう。
ただ、一言に「防音」と言っても、いろいろと細かなものばかり。
今日はその「防音」について語ろうと思います。
防音 とは何か?
一言に「防音」と言っても、用途に応じて複数の種類に分かれます。
一通り説明する前に、まずは「音とはエネルギーを持った振動」であるということを頭の片隅に入れておいてください。
遮音
一般的に「防音」と言われて重視されるのはこれです。
「音を遮る」と書いて遮音。
その名の通り、音源から発せられた音を、壁などで遮断することで音エネルギーを物理的に食い止めることで、音が出ないようにする、もしくは大幅に音を小さくすることです。
吸音
吸音とは、その名の通り、音を吸収することによりその先に抜ける音エネルギーを減らすことです。図を見る限り遮音とどう違うのかわかりにくいと思います。
ドッヂボールに例えると、投げられたボールを音エネルギーと例え、誰かに当たることにより後ろの人にボールが当たらないことが遮音に相当し、投げられたボールをキャッチすることが吸音に相当します。
音源から発せられた音は、吸音素材を通り抜ける時、音エネルギーの一部が吸音素材を揺らしたり、熱エネルギーに変換されたりすることで、結果としてその分音エネルギーを減らすことができます。
分散
分散とは、その名の通り、素材にぶつかった音エネルギーの一部ないし全部がバラバラになることです。
バラバラに分散した音エネルギーは、そのバラバラになった1つ1つのエネルギーが小さくなるため、壁などの硬い物質に遮られやすくなり、吸音されたりや反射を繰り返したりすることで音エネルギーを失いやすくなります。
防振
音は空気の揺らぎです。音エネルギーは様々なものを揺らします。音エネルギーの大きい低域をいっぱい含んだ音は、振動として建屋を揺らして隣の部屋や上下階に「ドンドン」「ビリビリ」といった音をもたらします。集合住宅などでは、これがご近所トラブルの原因となること
防振とは音が出た時に発生した揺れ、音や衝撃を受けた時に発生する揺れを制震することで、振動を抑え、音漏れや不快な低音を軽減します。