皆さん、おはようございます。

最近のテレビ番組を視ていて思うのですが…
・ロケ中に移った道行く人々に
・テニスのような球技の試合で応援する観客に
・道の駅を訪れた際の店内の客に
・グルメ旅で訪れた店の紹介中に映り込んだ客に
・過去に放送された番組の登場人物に
顔の部分に悉くボカシがかけられています。
確かに今の時代、プライバシー保護遵守の意識は高いのですが…
そもそもテレビ番組という出演者や風景などの取材対象物を映すものについて、そこに映り込んだ一般人の顔にボカシをかけるのは、正直行き過ぎているとしか思えません。
確かにプライバシー保護の観点は大切ですが、これが遠くから特定の一般人をカメラに収めることを目的としているならまだしも、出演者以外の人物を映すことが目的でない以上、画面に映り込んだ一般人にボカシをかけるのは不相応な気がします。そもそも少し前まではボカシはかけられていませんし、生放送では映り込んだ一般人にボカシをかけることはできません。何より、過去に映り込んだ一般人から「勝手に映され、プライバシーを侵害された」と訴訟された事例はあったでしょうか。
そしてこれは、私人によるSNSに写真や動画を上げた際に人が映りこんだ場合についても、画像加工をしなければならないといった風潮をもたらす結果となり、非常に息苦しい世の中になったものだと言わざるを得ません。
適切な法規は人権を守りますが、行き過ぎた規制は人権を守る以上の不便をもたらします。
なぜ法規があるのか、法規を守ることのメリットは何か、その法規が行き過ぎればどんな不利益があるのか…それを考えないとより息苦しい社会に進んでいってしまうでしょう。
