楽曲制作の値段の内訳って?

皆さん、おはようございます。

今回は、掲題の通り、楽曲制作の額面の内訳について迫ります。

楽曲制作料金の内訳とは

大きく分けて以下の通りです。

・作業時間に対する対価
・事務作業に対する対価
・機材管理に対する対価
・外部制作に対する対価

この中で、案外気にされにくいのは「事務作業」と「機材管理」かと思います。
例えば、作曲をして、編曲をして、作業機で形にして、仕上げて…楽曲制作の作業自体はこれで終わりですが、成果物を納品しなければなりません。その納品作業~請求書の発行に当たるのが事務作業ですし、楽曲制作以前に楽曲制作の依頼を受領するといった前段階も事務作業に当たります。案外、書面を用意する作業、制作のコンセプトをヒアリングする作業、メールでコンタクトを行うことには時間がかかるものです。
もちろん、作業時間に対する対価に事務作業の料金を含んで考えるケースもあると思いますが、そうなると「作品制作の時間がかかる場合に、作品制作の時間に依存しにくい事務作業の額面が増える」といった事態が起こることになります。

そして、意外と忘れられやすいのが「機材管理」です。
ボーカルを録音すれば、ハードディスクに録音データを保存する、プロジェクトファイルをバックアップすることもさることながら、現在使用している機材の修理および将来的な買い替えを見越した新機材への積み立てなどにも用いられます。
もちろん、機材管理の分を作業時間に対する対価に含めて考えるケースもありますが、事務作業と以下同文です。

ここまで書いていると、おそらく「まるで企業のようなことやってますね」と思う方もいらっしゃるでしょうけど…そもそも「個人事業者」なので当たり前ですね。個人商店レベルでも単に売り物を安く仕入れてその値段より高く売った差額の粗利益だけで事業を営んでいるところはありません。
楽曲制作の値段を決める際にこのようなことを意識している…あえてそれを記事にするのは、何かと「どうして楽曲制作にこんな高い値段がつくの」と言われる、楽曲制作の値段について理解を求めると同時に、一部同業者による採算度返しのダンピング(相場の暴落)を防ぐ狙いがあります。


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牛丼が500円以内で食べられる理由

皆さん、おはようございます。

牛丼…

牛肉を甘辛く煮たものを、ご飯の上にのせて、お好みで玉子をかけて食べる庶民のメニューですが、よくよく考えると、牛肉を甘辛く煮たものって、結構贅沢なものじゃありませんか?
それがなぜ、庶民のメニューという、安いイメージを纏ったものになったのでしょうか。

500円で牛丼が作れますか

本題に参りましょう。
飲食店で出す牛丼が500円以内で食べられるのは…当然ですが飲食店からすれば諸経費込みで500円以内で済ませられるからです。500円を越えたり、500円に肉薄していては、店が損してしまいます。
しかし、各家庭で500円以内で牛丼を作ることは可能でしょうか。
結論からすれば、材料費で肉薄するかと思います。
材料費だけであれば500円以内で抑えられるかと思いますが、そこに様々なコストを入れたら、500円払って牛丼を食べに行った方が安上がりと思うのではないでしょうか。
牛丼を作るためのコスト…それは以下のものが挙げられます。
・材料費
・牛丼を作るための労力
・牛丼を作るための道具
・材料を格納するだけのスペース
特に、家で牛丼を作るとなると、材料費もさることながら、後者3つの占めるコストの割合が大きいかと思います。

なぜ500円で牛丼が食べられるのか

では、なぜ飲食店では牛丼を500円以内で作ることができるのでしょうか。
考えられるのは以下の通りです。
・大量に仕入れ、材料費を抑える
・牛丼を調理するための機材設備が揃う
・牛丼を調理するコストを極力抑える
では、各家庭に飲食店と同じ要因を導入すれば、牛丼を安く食べることができるのでしょうか?

答えはもちろん、NOです。
牛丼を食べたいからこういった設備を導入すること自体が割に合いません。
なので、牛丼はプロに任せて、おいしくてお得な牛丼を味わいましょう。

今回、牛丼という音楽に全く関係のない話をしたかのように思えますが、楽曲制作も例に漏れず同じだからです。
今やコンピュータ上で楽曲制作は完結できるとはいえ、各個人が楽曲を必要とするときに、必要な楽曲を低コストで作ることが果たして可能でしょうか?
楽曲知識ゼロの状態で作ろうと試みてもいたずらに時間だけが過ぎていきますし、イメージに似たような楽曲を探すとしても、果たしてその音源にどうやってアプローチすればいいのでしょうか。
そうなると、楽曲制作に長けている人に、こういう感じで制作をお願いしますと言ってしまった方が、ずっと安上がりではないでしょうか。

餅は餅屋、音は音屋に。


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宅録ができることの難しさ

皆さん、おはようございます。

ハンディレコーダーとマイク
楽曲制作の際に、ギターの生演奏が欲しいからスタジオを抑えてギタリストを呼んでスタジオでギターを録音する…ということはありますが、それ以前にギタリストなどのミュージシャンが楽曲制作者から依頼を受け、自分の制作環境を使い、収録した生演奏の録音データを送るやり方もあります。

後者について、自宅での録音…俗に「宅録」と呼ばれます。

この宅録、ミュージシャンであれば特に問題はないのですが、普段楽曲制作を行っていない人からすると、思いのほか難易度が高いものだと思います。
今回は、「宅録は難易度が高い」ことについて説明します。

あなたはボーカリストです

あなたはボーカリストです。
これから、あなたは先方より依頼された「この楽曲を制作するためにボーカルパートを録音して送ってください」という依頼に対する作業を実施しなければなりません。
さて…何が必要か、何をすべきか、何をどう操作するのか…想像できたでしょうか。

おそらく、普段から楽曲制作をやっていないと、何が必要なのかが想像できないかと思います。

先方に直接乗り込んで歌を録ってもらう?…先方がとんでもない遠方在住かもしれませんし、仮に距離が問題ないとしても先方が音楽関連に明るくなく、機材を持っていないケースもあります。
自宅で歌を録音する?…録音にはどんな機材が必要でしょうか、その機材の扱い方はご存じでしょうか、録音できたとして、どういうフォーマットに整えればいいのでしょうか。

様々な知らないことに直面します。
でもそれは決しておかしな話ではありません。
専門的な仕事をしていると、それに関する知識や技術、機材の情報は持っていても、ひとたび庭を離れれば、専門外の知識や技術、機材の情報はわからないものです。

ちなみに、解答例としては…

・先方から歌詞が書かれたテキストとオケ音源を受領する
・DAWを立ち上げ、オケ音源をプロジェクトにセットする
・マイクをオーディオインタフェースに接続し、録音の体制を整える
・歌唱し、それを録音する
・録音したデータを1つのオーディオファイルに書き出す
・ストレージサービスに上げてその場所を先方に案内する

といったところですね。
なので、「歌やギターの演奏を録音して送ってもらう」依頼については、依頼先のミュージシャンの技術や楽器もさることながら、宅録のための機材や録音のノウハウといった作業遂行のための環境も必要となります。
逆を言えば、歌やギターを宅録できるということは、音楽的な能力に加え、宅録ができるだけの環境と知識を備えているということの証左でもあります。

楽曲制作に限った話ではありませんが、「何かを作ってほしい」という案件に対して、相場を大きく逸脱した低価格や激安価格の提示が問題になることがあります。依頼する側だけでなく、依頼を受ける側も実務経験がないことや実績獲得のために激安を売りにしてしまう背景も助長している感は否めません。

依頼する側としては、制作に対しては想像する以上にコストがかかっていること、依頼を請ける側としては、依頼を請けるまでに整えた環境にはコストがかかっていることを憶えていただけると、双方Win-Winの気持ちいい制作案件のやり取りができることでしょう。

良くも悪くも、個人が制作を請け負う時代…
誰もがクリエイターになると言えば聞こえはよく、事業者として否応なしに荒波に放り出される人が多い時代…
だからこそ、仕事をする、仕事を振ることについて、考えてみる必要があると思います。


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楽曲制作料金を安くするには?

皆さん、おはようございます。

小銭

NRTサウンドは、楽曲制作を主な事業としています。
つまり、楽曲制作の報酬が主な収入源ということですね。

ところで、楽曲制作についての費用の内訳について、考えたことはあるでしょうか。
正直なところ、楽曲制作だけでなく、多くのクリエイターもその内訳について考えたことがないのでは…(正直それは事業者としてよろしくないなとは思いますが)
今回は、楽曲制作料金の内訳を分析して、どうすれば楽曲制作料金を安くできるのかについて考えてみたいと思います。

楽曲制作料金の内訳

NRTサウンドではこんな感じに構成しています。

  • 制作料金(楽曲の規模=制作に費やす時間)
  • 事務料金
  • 管理費

最も割合が高いのは「制作料金」であることは言うまでもありません。カッコ内の通り、楽曲制作にかかる時間が多いほど、料金は高くなります。また、NRTサウンドのリソース外を必要とする場合(要は生録音やボーカルの収録)、外部への報酬が発生する分、制作料金に上乗せされます。

…ここまでは比較的見えやすいかと思います。
そこに、事務料金と管理費が加わってきます。
事務料金とは、楽曲制作におけるやり取りに関する作業に対するものです。
見積書を出す、請求書や領収書を発行する、制作におけるコンタクトを取るといった事務作業も、一連の業務となります。楽曲を作るだけでは業務は完了できません。
また、管理費は、楽曲制作に必要な素材を作業機や外部デバイスに保存したり、バックアップとして工学メディアに記録するなどといった、プロジェクトに必要なファイルを保持しておくためのコストです。管理費自体は独立して存在しない場合もありますが、その場合でも制作費や事務料金に上乗せされた形で請求していることが多いでしょう。

また、有名なクリエイターや事業者ともなれば、クリエイターを指名する、そのクリエイターが制作したこと自体に料金が発生する可能性もあるでしょう。

楽曲制作料金を安くする方法

楽曲制作料金の内訳を知っていると、楽曲制作の料金を安くすることも可能となります。
その要因こそ「事務料金」です。

例えば、2曲納品してほしいと言われた時、2曲まとめてやり取りすれば、事務作業に必要な時間は1曲依頼した時とほとんど変わりないかと思います。5曲まとめてとしても、さすがに1曲分の事務作業時間に抑えることは難しいですが、1曲依頼時の2倍程度で収まるかと思います。
つまり、複数の楽曲制作を同時に依頼することで、事務作業の時間を節約できる分、曲単価での楽曲制作料金を抑えることが可能といえます。
もちろん、曲数が増えると1曲当たりの楽曲制作料金が安くなるのは、1曲当たりの事務作業時間が減ることだけでなく、大口取引になったことへのサービス意識というのもあるでしょう。

今回は、楽曲制作料金の内訳から、どうすれば楽曲制作の料金を安くできるかをお伝えしました。


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作業に集中する方法

皆さん、おはようございます。

「よし、時間ができたので作業をしよう!」

そう意気込んで1時間…

進捗、どうですか?

…そういったエピソード、あるあるだと思います。
今回は、作業に集中する方法として、実践していることを教えようと思います。

作業に集中する方法

作業に集中する方法、それは、プレイリストやCDを再生することです。

作業をするにおいて、音楽をかける人は少なくないと思います。
しかし、作業に集中するのであれば、単に音楽をかければいいとは限りません。
ここで大切なのは「プレイリスト」「CD」ということです。その中でも、CDは効果的です。
CDという媒体が効果的という意味ではなく、CDという特性が重要です。

CDは、プレイリストと違って、70分程度という物理的な制約を持っています。つまり、CD1つの再生時間は、リピート再生をしない限り70分程度が最大限となります。
つまり、「音楽を再生している時間ぐらいは集中しよう」という気持ちと、作業で集中力を持続できる時間がちょうどいい塩梅となるのが、1時間程度であり、CDの再生時間はそれに適っています。
もちろん、プレイリストも1時間程度のものを作れば、代用品とすることも可能です。

また、音楽を再生している間は、コンスタントに環境音が発生している状態となり、無音での作業中に突然何かしらの音が発生して集中力を途切れさせられてしまう事態を回避することが可能です。

ではどんな音楽がいいのか

とはいえ、単純に1時間程度の音楽であれば何でもいいとは限りません。

おすすめとしては、抑揚の少なく、音量感が一定である曲です。実はこういった曲、当たり障りがないものの「つまらない曲」と言われるものが多いです。
逆に、普段気に入って聴いているものをBGMにしたらどうなるでしょうか…

…作業、止まりますよね?

目的は音楽を聴くことではありません。目の前の作業に集中することです。
音楽は作業が終わったらゆっくりと堪能しましょう。そのためには、目の前にあるタスクを片付けることが大切です。
そのために、今は当り障りのない曲を選ぶ必要があるのです。

この時期、集中力を損なうことが多いですが、がんばりましょう。


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SoundSystem3.2

皆さん、おはようございます。

今年のGWに大々的な勉強会を行い、この度、この夏の作品から楽曲制作システムの新システムを導入するに至りました。

NRTサウンド・サウンドシステム3は、2018年に導入した、楽曲のミックス作業に関する新しい制作体系の総称であり、楽曲のパワーを大きく引き出すミックスができるようになりました。

ちなみに、去年サウンドシステム3.1をリリースしていますが、こちらはサウンドシステム3.0導入における粗削り部分を修正したバージョンとなりますが、コロナ禍の影響ともあり導入する楽曲は多くはありませんでした。

今回導入に至った、サウンドシステム3.2は、サウンドシステム3.0では不安定だったミキシング時のルールの策定と、サウンドシステム3.1の改善点を盛り込んだバージョンとなっていて、これまでのサウンドシステムと比べると音量感は下がるものの、全体的にすっきりと音量感が上がっているため、小さな音量でもバランスよく聴こえる仕上がりとなっています。

ちなみに、サウンドシステム3.2は、制作協力しているサークル作品に導入しています。

現状、ロック系の楽曲が主体ですが、アコースティック系やオーケストラ・劇伴などにも導入可能なサウンドシステムなので、案件が落ち着いたらいろいろなジャンルの楽曲を作っていこうと思っています。


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