楽曲制作を外部に依頼するということ

皆さん、おはようございます。

名刺

『市の観光プロモーション動画つくるから、BGM用意してくれる?』

と、仕事中に言われたら、どうするでしょうか。
まず、どういう方法でBGMを用意するのか、を考えるかと思います。
そして、BGMを用意するにあたり、既存のBGMを探すのか、誰かにBGMを制作依頼するのか、を考えるかと思います。その際、どちらがいいかを考えることになるでしょう。

既存のBGMを使用する場合

メリットデメリット
制作依頼をしなくていい楽曲を探す必要がある
制作費用が掛からない楽曲使用ガイドラインの確認が必要
楽曲探しに時間を費やす

ちなみに、BGMの制作依頼については、既存のBGMを使用する場合のデメリットを払しょくできる代わりに、メリットに当たる部分を満たせないことがデメリットと言えるでしょう。
そのうえで、楽曲制作を依頼する場合のメリットを挙げていきましょう。

  • 楽曲探しに時間を割く必要がない
  • 楽曲の吟味をする必要がない
  • 楽曲使用ガイドラインを考慮しなくていい

特に、自治体のプロモーション動画を作るとなると、意外にも楽曲探しに時間を割くウエイトが大きくなります。なぜなら、担当者の選曲のセンスもさることながら、制作した動画を上長に確認してもらい、納得してもらうなどと言ったマージンが発生するからです。楽曲の吟味~選択~承諾を貰うプロセスを反復すれば、あっという間に時間が溶けてしまいますが、これを楽曲を外部発注というのであれば、制作者の側に責任が行くため、組織内部で上長の了承を得る局面で難儀するリスクは大きく減ることでしょう。

そして、楽曲の制作を依頼する最大のメリットは、用途に則したオリジナルの楽曲を確保できることにあると思います。その用途で作られたものであるため、楽曲使用のガイドラインを気にする必要はありません。既存のBGMを使用する場合は、商用利用・営利目的での使用が制限されるなどの制約があり、これを違反した場合は著作権侵害に問われる場合もあります。

また、今後増えてくることとなりますが、生成AIによって作成されたものであるか否かの責任の所在を明確にできることが大きなメリットとなります。
オーダーメイドで制作した楽曲であれば、制作の際に生成AIを用いているかどうかを確認すること(≒生成AIによる作成がされていないことを直接言質を取ること)ができます。もし生成AIを使用し、それが無断学習の内容を含んでいることが発覚した場合でも、制作者の責任とできますが、既存のBGMそのものが無断学習の内容を含んだ生成AIを使用したものであり、その事実が発覚した場合、選曲した本人にも生成AIを使用したことへのリスクを回避すべきという責任が発生するでしょう。
現状、生成AIによる著作権被害(ディープフェイク映像、フェイクポルノ、イラストの無断学習による生成物の販売)が顕在化している以上、無断学習の是非を問わず、生成AIの使用の有無については注意している企業が多いと思われます。

用途に則した楽曲を、安心してお届けする…
あなたの仕事をお手伝いするパートナーとして、そばにNRTサウンドがいる…そのような立ち位置を目指したいものです。


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ストリートピアノの存在について

皆さん、おはようございます。

ピアノ

ツイッター(X)でストリートピアノに関する掲示が波紋を広げています。

内容としては、フードコート内にあるストリートピアノについて、「下手な演奏に対しクレームが入っている、練習は家でやってくれ(要約)」とのことです。

これについては、ストリートピアノの管理者に対し反対の立場を呈します。

ストリートピアノは、誰でも弾けるようにと置いてあり、演奏については制限は設けられていません。上手下手問わず、誰が弾くこともできます。これに対し、演奏技術をもって足切りをしようということを管理者が提示することは、ストリートピアノの存在意義そのものに反します。もし演奏が下手なケースが多く、騒音として看過できないレベルというのであれば、直ちに期限を設けた撤去を行うべきですし、そういったケースも十分に想定されたはずです。

また、ストリートピアノは、経済的理由などでピアノを弾けない、家に置くことができない人がピアノに触れられる場でもあります。言ってみれば、音楽を嗜むことへの入り口とも言えるでしょう。こういう心無い言い分は、そういった機会を損失させることにもつながります。

当該ツイートに対しコメントでの指摘がありましたが、もしストリートピアノの目的が、名も知らない人の上手い演奏をフードコートに届けるBGMとしたいというのであれば、そのようなうまい演奏をタダで享受しようという考え自体、烏滸がましいと喝破せざるを得ません。商業に携わる者として、あるまじき姿勢です。

過去のツイートには、ストリートピアノとして設置したが、ぞんざいに扱ったり占有したりといった迷惑行為に対し、注意喚起をする旨の内容もありました。そこについては、ぞんざいに扱わないでほしい、10分以上占有しないでほしい、目に余る場合は賠償も検討するといった、至極まっとうな内容でした。
ただ今回は、明らかに下手な演奏そのものを否定…ましてや「苦音」などと造語を使ったうえでの掲示である以上、ストリートピアノとしてのポリシーを全否定したものです。
音楽を音が苦にする、音楽に携わる者の風上にも置けません。

音楽は、人の心や生活を豊かにします。
世界に名高い名ピアニストであっても、それこそ件の文面で叩かれるような演奏をしていた時期があったかもしれません。
音楽は音を楽しむであり、音が苦であるべきではない、改めて主張する次第です。


追記

本件について、話題となった2日後の25日火曜日、管理者から一連の騒動に関する謝罪のツイートと、ピアノの撤去を進める旨の言及がありました。
運営体制の是正と、ストリートピアノの何たるかを再認識し、今後正しい形での文化の促進に寄与することを、切に願います。


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ブログの方向性を考える

皆さん、おはようございます。

分岐点

おおよそ週1で更新している本ブログですが、記事を確認するとふと思うのが…

いやぁ、「雑記」に相当する記事が多いな、って。

楽曲制作者のブログ記事なので、やはり業務や楽曲制作、音楽に関する話題が多い方がいいかなとは思うところですが、正直なところ、楽曲制作者だから、という話題に固まるのは極力避けたい、と考えるところはあります。

  • 情報の供給が行き過ぎた内容になる
  • 楽曲制作者と関係ない人を遮断する懸念がある
  • ネタ切れしやすく、更新が滞る要因となる

とは言ったものの、楽曲制作者として雑記ばかりなのもなんだかなぁ…と思うところはあり、何かしらの方針転換は必要かなとは考えるところです。

だとすると、どういった感じに、ブログ記事を展開していくか…
ふと、過去の内容を振り返ってみます。

  • M3やコミケなどのイベント参加情報…これは楽曲制作と関係するなぁ
  • オーディオストックへの投稿情報…楽曲制作と関係するけど、記事の絶対数が少ない
  • 奉仕活動…月1で投稿していたけど、楽曲制作は関係ない
  • 仕事に関するコラム…事業の概念には関わるけど、楽曲制作に直接は関係しないか

ひとまず、音楽や楽曲制作の仕事に密接な記事を増やしていきたいと思うところですね。
これまで、楽曲制作と関係がない記事を多く投稿していたのは、楽曲制作とは縁遠い場所のクライアントを謝絶するのを防ぐためともありましたし、何より、音楽系や楽曲制作関連で、情報が被らない内容とすると、更新するネタが無くなり、長期間のブログ放置になりかねないためでした。
あとは…ブログ記事カテゴリも整頓したいところです。

ただ、現在は記事作成開始から30分程度で完了する程度のボリュームにすることで、1件1件が重荷にならないようにして、更新ペースを維持することを心がけています。更新ペースを維持するということは、コンスタントに新しい情報を提供するという状態をつくることにつながり、それが、NRTサウンドのサイトにアクセスすることへの重要性へとつながります。

そうですね…楽曲制作に関する内容の序盤辺りは記事にできそうでしょうか。


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CMの常套手段に対する違和感

皆さん、おはようございます。

こちらをご覧ください。

昨今、スマートフォンで調べ物をするケースがマジョリティとなり、PCを持っていない人も珍しくはありません。「若者はコンピュータに強い」とは言われますが、それも30代~が当てはまることが多く、ゆくゆくはその言葉も消えることでしょう。

しかしながら、CMでは「~で検索」という表現は必ず、文字を入力→検索ボタンにマウスポインタが向かう→クリックして検索ボタンを押す、という表現になります。当たり前ですが、スマートフォンにはマウスポインタはありません。

ではなぜ、このようなことが起こるのでしょうか…
自分なりに考えてみました。

CMなどの商業的な動画制作は、基本的にはコンピュータを使用します。尺の短い動画なら個人レベルでも何とかなりますが、商業制作をする現場ではコンピュータを使用するのが基本です。
つまり、制作する側にはコンピュータがあるのは当たり前で、実際の調べ物もコンピュータを叩いて行うことが多いでしょう…そういう環境からは、「検索=コンピュータで行うもの」というイメージが定着するのは無理ありません。そうなれば、画像のような表現が起こるのも必然です。

NRTサウンドのサイトは、基本的にコンピュータで更新をし、コンピュータで見た目を確認していますが、スマートフォンでの表示確認も適宜行っております。
今後は、コンピュータを使わずに商談から何から完結するクライアントが出てくることも、珍しくはなくなるでしょう。


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楽曲制作に生成AIは使用しません

皆さん、おはようございます。

日曜大工

生成AIによるビジネスへの展開は、その拡散速度と言い、完成度と言い、人の想像を上回るほどとなりました。
図解やイラストはもちろん、プログラミングでさえも実行し、成果物を作り、それは本職のプログラマーをも唸らせるほどの完成度となります。

生成AIは、作業を助ける良きビジネスパートナーになるかとは思います。
しかしながら、NRTサウンドは、生成AIによる作編曲プロセスへの介入を行わないことをここに公言いたします。
理由は以下の通りです。

・生成AIによる学習内容が保証されない
・生成AIの使用が、想像力や向上心を委縮させる
・楽曲制作のやりがいが無くなり、単調な作業と化する

生成AIの最大の問題点であり、いわゆる「反AI」を生み出している根源となるのが、生成AIによる無断学習が問題視され、学習内容が保証されないことにあります。気づかない場所で不特定の作品を無断学習し、無断学習した人の作品と同じフレーズが如実に出た作品を出そうものなら、インシデントを起こした事業者となり信頼を失います。全くのブランクで、外部からの学習の一切が無いことを保証できない限り、AIを使用したことに伴う無断学習への懸念が付きまとうことでしょう。
現在、生成AIを用いた作品の取り扱いを禁止しているサイトは、音楽やイラストなどで珍しくはありませんし、生成AIを使用した作品を許容しているショップでも、明確な線引きがされ、生成AI不使用を謳って実際の結果と乖離した場合、アカウント停止などの制裁が行われるケースもあります。

そして、生成AIを使用することで、学習に使用した楽曲が増えれば増えるほど、自分で作る機会は減り、結果として学習に使用した範疇を超える作品を生み出すことができなくなります。ここまでくると最早、楽曲制作ではなく、「餌付け」です。
クリエイターが好む曲調やコード進行などはあり、楽曲をたくさん制作してもそれらは「手癖」として現れ、「似たような曲だなぁ…」と自他ともに思うことはあるでしょう。しかしながら、それでも新しく制作することによる微妙なブレが、新しい表現やモチーフにつながることはあります。
何も生み出さない、餌付けしかできない人物の、何がクリエイターでしょうか。

生成AIは良きパートナーであり、今後のクリエイティブなシーンにとっては不可欠な存在となることは間違いありません。例えば、アニメーションを制作するにしても、これまで人の手で行ってきたシーンA→Bの動きの間の描画補完も、生成AIによって行われることで、現場の負担を大きく軽減することになるだけでなく、背景のアニメーションを加えることによって、よりクオリティの高い作品作りに貢献できると想像するには容易いです。
しかしながら、法整備が行われず、目に余る著作物の無断学習が横行し問題視されている以上、それらがクリエイターに対して実害を与えている現状が是正され、生成AIそのものに出所不明な無断学習という地雷が含まれているリスクが完全に除去されない限り、楽曲制作において生成AIによる作編曲は行わないと、改めて公言する次第です。

良き相棒と手を取るまで、まだ時間がかかりそうです…


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実はこっそりと…

皆さん、おはようございます。

走る人

意味深なタイトルですが、NRTサウンドホームページをこっそりとマイナーチェンジしています。
内容としては、過去に語ったことがありますが、スマートフォンからの閲覧に対応するよう、表示回りを改善したこと、誤字脱字の修正、リンク先の修正といったメンテナンスです。

目的は、営業のコンパクト化です。
自身のポートフォリオを紹介するにもオンラインにし、ホームページもモバイル対応にすることで、名刺にQRコードを埋め込んでおけば、その場でポートフォリオを確認することができます。物理媒体のポートフォリオやサンプルを持ち歩く必要がありません。
「名刺やサンプルを貰ったので帰ってから目を通す」は忘れ去られる可能性が高いですが、営業の場で直ちに確認してもらうであれば、確実にポートフォリオを見ることとなります。これだけでも受注への差を付けられるのではないか、と考えています。

ただ、ポートフォリオの練磨が必要である点は変わりありません。
そのためには、想定したクライアントに沿った実績を積む必要があり、そのためには想定した実績を積むためのポートフォリオを準備しなければなりません。

…あれ、なんかタスクがループしたような。


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