10月からのNRTサウンド…のはず。

皆さん、おはようございます。

分岐点

以前、9月の記事で「10月から新しいことをやるために準備中…」と書きましたが、その後の進捗はいかがでしょうか。
結論から言うと、現状進んでおりません。

簡単に説明すると…
楽曲制作の需要は、商業から個人レベルまで、幅広いレンジを持っています。
しかしながら、商業レベルの請負では、制作料金が高く、個人レベルをカバーできないという欠点があります。とはいえ、個人レベルのために制作料金を下げると、低価格を売りにする事業者と同じになってしまい、「個人レベルに対してはこの料金で制作できるのだから、同じ作業を商業でも同じ価格でできるだろう」と、業界全体のダンピングの助長につながってしまいます…
そこで、個人レベル向けの安価なプランを用意することとしました。
もちろん、個人だから商業レベルとは作品のクオリティに差をつけるというわけにはいきません。個人レベルだから同じ作業でも安くするとなれば、それは商業レベルに対する背信になってしまいます。もちろん、採算度返しの作業を行うという選択肢はありません。
そうなると、どうやって安価な作業を不利な負担なく進められるでしょうか…

ここについては、実際にサービスインしてからの答え合わせとさせてください。

コロナ禍の時代は、良くも悪くも働き方に進化をもたらしました。
NRTサウンドも例外ではなく、小口案件を主体とした立ち回り方に改めることとなりました。
それでもまだ不十分なところがあり、10月から新しい展開を、と思っていましたが…9月から忙しくなったため、その予定を後ろ倒しにしています。
現状、サービスインは11月下旬を予定しています。


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「東京に出なくていい」に反発する理由

皆さん、おはようございます。

忘れていなかったので、前回の続きです。

前回は、朝ドラはやたらと「地方から上京したはいいが何かしらの理由で地元に戻る」展開に着地しがちとお話ししました。
東京を捨て、地元に戻ることが正であるという考えがあるなら、わたしの場合、東京で仕事をすることが正であると思っています。

NRTサウンドを立ち上げる前、2012年でした。
当時地元に住み、フリーターだった自分が、音楽制作の仕事をあっせんしてくれるということで、六本木にある事務所へと赴きました。簡単に言うと芸能プロダクションでした。
履歴書とデモ音源を持ち、そちらに赴いて説明を聞きます。わたしと同様、説明会に参加していたのは他に数人いました。
しかし、周りを見ると、早速仕事についての説明を受ける一方、こちらに対しては「仕事がありましたら連絡いたします」と告げられ、説明会会場を後にしました。

あとはご想像の通りです…このプロダクションから仕事が振られることはありませんでした。

ただ、説明会で仕事があったら連絡すると言われた際に添えられた一言は、今もなお記憶に残っています。

 ―たとえ仕事を請けたとしても、地方から度々出てくるには時間もかかるし、交通費も負担することになる…だとすると、仕事を請けたとしても、その手取りはどれほど残るだろうか

残念ながら、10年経った今でも、この結論を覆すことはできません。
確かに、テレワークでコミュニケーションからデータ送受信までやり取りができる時代です…皮肉にも、コロナ禍がテレワークでのやり取りに拍車を掛けました。
しかし、じゃあ今同じことを行ったら結果が変わるかと言えば、その答えはNoです。

大きな理由は、人と会うことができないからです。

ただ楽曲を作るだけならテレワークでもできますし、多少の指示だったらテレワークでも可能です。
しかし、立ち合えば収録の際にすぐにアドバイスができ、すぐにフィードバックできるのに対し、テレワークでは成果物を受け取ってフィードバックする分だけ時間がかかりますし、人によっては仕事上でのやり取りとはいえ、SNSやメールでの頻繁なやり取りにつかれてしまうというケースも多いでしょう。特に芸能職ではその影響は看過できるものではありません。

特に、今回挙げたケースについては、立ち合いが必要となる仕事も少なからず発生する以上、こういった立ち合いができないことが負担となり、敬遠されてしまうこともあるでしょう。
それに、東京に限りませんが、大都市に出ることのメリットは簡単です…
人が多くいるから、大都市なんです。
地元と大都市、近くに頼れる人がどれだけいるか、どれだけ集めやすいか…その答えは明白です。
人が集まるということは、需要が集まることとイコールです。

もちろん、地方で活躍しているクリエイターも少なくはありませんが、その経歴を見ると大都市近郊に住んでいたり、東京に住んでいた時期があったりといった背景がありました。
その状況で「東京になんて出なくても仕事はできる」と言われても、説得力がありません。
ゼロから地元で仕事をすることと、東京に出た上で地方に戻り仕事をするは、全くの別物です。

でも、正直言うと東京に出るべきか否か、その答えに正解はないと思います。
先に書いた経緯があるので、わたしの場合は東京に出ることが正であると組分けされただけですし、地元で仕事をして成功すれば、東京に出る必要がないという答えが正でしょう。
ただ、東京にいれば、機材は調達しやすいしスタジオも近いし、人と会うにも時間が少なくて済む(あとは車が無くても行動できる)…そういったアナログな便利さがあることは確かだと思います。


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なぜ朝ドラは上京しても地元に戻るのか

皆さん、おはようございます。

狩野川沿い

朝の連ドラを観ていると思うのですが…

話の流れ上、上京する話って、決まって様々な理由で東京を離れる展開になりますよね。
あれって、いったい何故なのでしょうか。
おそらく、「地元を離れて初めて、故郷のありがたさがわかる」といった思いに着地するからかとは思うのですが、決まって上京した作品はそうなりますよね。(これが関西の場合は大阪などの大都市に出てもそのままそこで事業を続けるといった展開が多い)
ちなみに、ここ10年程度で地方から上京して何かしらの理由で地方に戻った作品は以下の通り。

・ちむどんどん(2022) 沖縄から上京し、店を設けるも店の経営を任せて帰郷
・おかえりモネ(2021) 東北から上京し、気象予報士になるも退職して帰郷
・半分、青い(2018) 岐阜から上京し、漫画家として活動するも退職して帰郷
・まれ(2015) 石川から上京し、パティシエとして働くも退職して帰郷
・あまちゃん(2013) 東北から上京し、アイドルを目指すも挫折し帰郷
・純と愛(2012) 沖縄から上京し、ホテル経営をするなどしていたが帰郷

※観ていない作品もあるため、抜けもあります。

ただ、意外にも上京したのに帰郷しない話もそれなりにありましたね。
それでも、上京したのに帰郷するという話が目立つのは、上京する作品に対する帰郷する展開の多さ(関西系は特に帰郷するという展開が少ない)と…

上京するも故郷に戻ることが正であるという印象に、自分自身抵抗があるからなのかもしれません。
忘れていなければ、次週に続きます。


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掃除しました(2022年9月)

皆さん、おはようございます。

晴れても空気が涼しく、日差しが出て初めて「あっ、ちょっと暑いな」と感じる程度の過ごしやすい陽気になりました。室温も29~30℃が26℃ベースに落ち着き、作業が捗ります。
〇〇の秋と呼ばれる所以は、おそらく活動しやすい気温になることがあるのでしょう。

さて、例のごとく清掃活動なのですが…タバコの吸い殻が圧倒的に多いのもさることながら、コンビニやファストフードで買ってきた食べ物の容器が捨てられていることが多いです。タバコの吸い殻と比べ、店で買ってきたものを買い食いしてゴミを路上にポイ、については常習性が高いように思えます。

ポイ捨てを早急に駆逐する理由

今日の本題は、ポイ捨てを見かけた時は直ちに対応するということです。
その理由は簡単で、0→1にするのと、1→2にするのでは、後者の方が圧倒的に速度が速いからです。
その理由としては…

立食パーティや居酒屋のメニューで、唐揚げなど個数でカウントできる系のメニューが大皿に載ってきたとします…
あとはわかりますよね?

最初のうちはどんどん減っていきます。
しかし、残りの数が少なくなると減少するペースは下がり、ラス1になったら箸を手に誰がそれを手にするかでお見合いが発生…
それと同じように、ある→ない、ない→あるといった状態変化が発生する場合においては、心理的な抵抗が働くため、なかなか状態変化が発生しようとしません。ところが、ない→あるに変化した途端、「ある」が増えていく速度は、ない→あるに変化した時よりもずっと速く進行してきます。
つまり、ごみが捨てられていない状況にひとたびごみが捨てられれば、あっという間にごみのポイ捨てが重なることが安易に予想されます。それは、治安が急速に悪化するのと同義です。

それに、ポイ捨てを駆逐するのであれば、ポイ捨てのペースが速い状況よりも、ポイ捨てされたばかりの方がずっとポイ捨てをされていない状況に回復しやすいのは言うまでもありません。
幸い、捨てられたごみの数は、100を50にするのも、50を0にするのもペースは同じです。

住んでいる地域は、近くに公園があるせいか自律的に掃除をする方が多く、ゴミ清掃をしている姿は比較的目には着きやすいものの、それでもごみのポイ捨ては後を絶ちません。
ゴミ捨てという直接的なアクションもさることながら、ゴミ捨てをさせない地域レベルのバックボーンの構築も必要でしょう。


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牛丼が500円以内で食べられる理由

皆さん、おはようございます。

牛丼…

牛肉を甘辛く煮たものを、ご飯の上にのせて、お好みで玉子をかけて食べる庶民のメニューですが、よくよく考えると、牛肉を甘辛く煮たものって、結構贅沢なものじゃありませんか?
それがなぜ、庶民のメニューという、安いイメージを纏ったものになったのでしょうか。

500円で牛丼が作れますか

本題に参りましょう。
飲食店で出す牛丼が500円以内で食べられるのは…当然ですが飲食店からすれば諸経費込みで500円以内で済ませられるからです。500円を越えたり、500円に肉薄していては、店が損してしまいます。
しかし、各家庭で500円以内で牛丼を作ることは可能でしょうか。
結論からすれば、材料費で肉薄するかと思います。
材料費だけであれば500円以内で抑えられるかと思いますが、そこに様々なコストを入れたら、500円払って牛丼を食べに行った方が安上がりと思うのではないでしょうか。
牛丼を作るためのコスト…それは以下のものが挙げられます。
・材料費
・牛丼を作るための労力
・牛丼を作るための道具
・材料を格納するだけのスペース
特に、家で牛丼を作るとなると、材料費もさることながら、後者3つの占めるコストの割合が大きいかと思います。

なぜ500円で牛丼が食べられるのか

では、なぜ飲食店では牛丼を500円以内で作ることができるのでしょうか。
考えられるのは以下の通りです。
・大量に仕入れ、材料費を抑える
・牛丼を調理するための機材設備が揃う
・牛丼を調理するコストを極力抑える
では、各家庭に飲食店と同じ要因を導入すれば、牛丼を安く食べることができるのでしょうか?

答えはもちろん、NOです。
牛丼を食べたいからこういった設備を導入すること自体が割に合いません。
なので、牛丼はプロに任せて、おいしくてお得な牛丼を味わいましょう。

今回、牛丼という音楽に全く関係のない話をしたかのように思えますが、楽曲制作も例に漏れず同じだからです。
今やコンピュータ上で楽曲制作は完結できるとはいえ、各個人が楽曲を必要とするときに、必要な楽曲を低コストで作ることが果たして可能でしょうか?
楽曲知識ゼロの状態で作ろうと試みてもいたずらに時間だけが過ぎていきますし、イメージに似たような楽曲を探すとしても、果たしてその音源にどうやってアプローチすればいいのでしょうか。
そうなると、楽曲制作に長けている人に、こういう感じで制作をお願いしますと言ってしまった方が、ずっと安上がりではないでしょうか。

餅は餅屋、音は音屋に。


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宅録ができることの難しさ

皆さん、おはようございます。

ハンディレコーダーとマイク
楽曲制作の際に、ギターの生演奏が欲しいからスタジオを抑えてギタリストを呼んでスタジオでギターを録音する…ということはありますが、それ以前にギタリストなどのミュージシャンが楽曲制作者から依頼を受け、自分の制作環境を使い、収録した生演奏の録音データを送るやり方もあります。

後者について、自宅での録音…俗に「宅録」と呼ばれます。

この宅録、ミュージシャンであれば特に問題はないのですが、普段楽曲制作を行っていない人からすると、思いのほか難易度が高いものだと思います。
今回は、「宅録は難易度が高い」ことについて説明します。

あなたはボーカリストです

あなたはボーカリストです。
これから、あなたは先方より依頼された「この楽曲を制作するためにボーカルパートを録音して送ってください」という依頼に対する作業を実施しなければなりません。
さて…何が必要か、何をすべきか、何をどう操作するのか…想像できたでしょうか。

おそらく、普段から楽曲制作をやっていないと、何が必要なのかが想像できないかと思います。

先方に直接乗り込んで歌を録ってもらう?…先方がとんでもない遠方在住かもしれませんし、仮に距離が問題ないとしても先方が音楽関連に明るくなく、機材を持っていないケースもあります。
自宅で歌を録音する?…録音にはどんな機材が必要でしょうか、その機材の扱い方はご存じでしょうか、録音できたとして、どういうフォーマットに整えればいいのでしょうか。

様々な知らないことに直面します。
でもそれは決しておかしな話ではありません。
専門的な仕事をしていると、それに関する知識や技術、機材の情報は持っていても、ひとたび庭を離れれば、専門外の知識や技術、機材の情報はわからないものです。

ちなみに、解答例としては…

・先方から歌詞が書かれたテキストとオケ音源を受領する
・DAWを立ち上げ、オケ音源をプロジェクトにセットする
・マイクをオーディオインタフェースに接続し、録音の体制を整える
・歌唱し、それを録音する
・録音したデータを1つのオーディオファイルに書き出す
・ストレージサービスに上げてその場所を先方に案内する

といったところですね。
なので、「歌やギターの演奏を録音して送ってもらう」依頼については、依頼先のミュージシャンの技術や楽器もさることながら、宅録のための機材や録音のノウハウといった作業遂行のための環境も必要となります。
逆を言えば、歌やギターを宅録できるということは、音楽的な能力に加え、宅録ができるだけの環境と知識を備えているということの証左でもあります。

楽曲制作に限った話ではありませんが、「何かを作ってほしい」という案件に対して、相場を大きく逸脱した低価格や激安価格の提示が問題になることがあります。依頼する側だけでなく、依頼を受ける側も実務経験がないことや実績獲得のために激安を売りにしてしまう背景も助長している感は否めません。

依頼する側としては、制作に対しては想像する以上にコストがかかっていること、依頼を請ける側としては、依頼を請けるまでに整えた環境にはコストがかかっていることを憶えていただけると、双方Win-Winの気持ちいい制作案件のやり取りができることでしょう。

良くも悪くも、個人が制作を請け負う時代…
誰もがクリエイターになると言えば聞こえはよく、事業者として否応なしに荒波に放り出される人が多い時代…
だからこそ、仕事をする、仕事を振ることについて、考えてみる必要があると思います。


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